2011-01-01から1年間の記事一覧

「するべき行動」から「あるべき姿」へ

教師として必要な力。 たった一つだけ選べと言われたら何を選ぶだろう? 必要な力はたくさんあるだろう。 しかし、あえてその中から一つを選び抜く。これだけは譲れない。 これだけは削ぎ落とせないものって何だ? 教師にとって絶対に削ぎ落とせないこと。 …

あなたはどれ?

【引用】 ベルビン(Meredith Belbin)のチームロールモデル チームワーク理論の権威、第1人者のメルビンは 「成功するチームの勝因として、理想的なチームには9つの役割を担うメンバーが必要」 と説いている。▼チームにおける9つの価値ある役割1.PL:プラン…

1年間を振り返る

12月27日の火曜日が終業式だった。 1年の終わりということで前日の月曜日に「一年の振り返り」というテーマで子ども達に作文を書かせた。 提出された作文を見て感じる。 「う〜ん。なんか違う…。」 数人の作文を読み進めてみてわかった。 「ゴール」が…

「AさせたいならB」だけでは子どもは育たない

「AさせたいならBといえ」 これは教育に携わるものであれば誰もが知っていなければならない言葉であろう。 代表的なものに 「おへそをむけなさい」 「なべを洗う音がここまで届くように洗いなさい」 「体育館が壊れるくらいに歌いなさい」 などがある。 子…

リスクは選び抜くもの

ドラッカーは著書で基本的にリスクには4つの種類があると言っている。 1つ目は「負うべきリスク」 これは仕事をするにあたって必ずつきまとうリスク。 トラック運転手なら交通事故。 食品会社なら食中毒など。 このリスクをおかさなければ先に進めない。そ…

痛みを超えて共有したい

私達の記事を読んで心が痛くなる人。 それはコンフォートゾーンが高い人だと思います。 当たり前の質が高い人。 こんなのは私じゃない!と本気で思える人だと思います。 そういう人にこそ価値がある。 私は常にそう考えています。 なぜならそういう人は、 「…

子ども達に語ったこと

あと数ヶ月で中学校へと進む子ども達。 自分にできること。 それは考え方を徹底的に心に刻むこと。 「みんな。あと少しで卒業だね。このクラスともお別れ。それにしても、みんなはいいクラスを創りあげたね。」 「みんなの創りあげたクラスは『当たり前』の…

良いチームは一目でわかる!その見分け方って?

「学び合い」は「チーム」づくり。 クラスをいかに「チーム」に高めていけるか? そこが重要となる。 「チーム」って何よ? http://manabiai.g.hatena.ne.jp/furu-t/20111114 今、うちのクラスではサッカーの授業の真っ最中。 子ども達は4つの「チーム」を…

ゴール

教師は常に子ども達に「ゴール」を意識させるべき。 それだけで子ども達は自分の足で歩み出す。 人は問いが耳に入ったら、自然に答えを探してしまうもの。 教師はただただ本気で問い続ける。それだけでよい。 子ども達が自問自答できるようになった時、 それ…

1つだけ

1つだけ選び抜く。 子ども達の心に刻みたいことは何か? 選ぶのはたった1つだけ。 1つに絞る、それが削ぎ落とすこと。 1つに絞るからこそ考える。 「あったらいいもの」ではなく、 「なくては困るもの」に目を向ける。 他人の言葉をつまみ食いしてあれこれ語…

始まった瞬間に終わっている

算数の教科書は最後の単元に入った。 もちろん再度学び直しはする予定。 3学期前半は徹底的に学び直し。 後半は中学校の予習まで高めていく予定。 今のクラスの子ども達を「中一ギャップ」に陥らせない。 彼らのゴールは小学校卒業ではない。さらに遠く高い…

[教師の在り方]つまみ食いの危険性

この世の中にはたくさんのテクニックが溢れている。 しかし、どんなに素晴らしいテクニックを利用しても、教師の自身が 「これで子ども達を育てる!」 という明確な意志をもたなければ子ども達は育たない。 あれこれつまみ食いするのは簡単なこと。 うまくい…

あばかれる自分自身の在り方

「学び合い」をつまみ食いする人が増えれば増えるほど、 我々の在り方が問われ始める。 つまみ食いする人は「学び合い」をテクニックととらえる。 そのため、上手くいかなかった時、子どもが崩れた時、すべてテクニックのせいにし始めるだろう。 残念なこと…

「信じる」って何よ?

「学び合い」が崩れる原因とは何か? その原因の一つに「信じる」ということに対する認識のズレがあると私は思う。 「学び合い」の考え方。 「子ども達は有能。だから信じて任せる。」 これに悩んだ時期があった。 「子ども達の学びが深まっていないように感…

突き刺さるフレーズ

昨日の音楽。 子ども達と共に「ふるさと」を歌う。 ゆったりとしたメロディの中にあふれる力強さ。 そして歌詞に込められた深い思い。 クラスの子ども達の多くは近い将来「ふるさと」を離れる時が来るだろう。 その時に皆で歌った「ふるさと」の意味が本当に…

「そんなの当たり前じゃん!」

帰りの学活での出来事。 1人の男子が手を挙げる。 「明日は1時間目に体育でサッカーがあるので、朝のうちにラインを引きたいのですが。誰か手伝ってくれませんか?」 「は〜い!」 数人の男子が挙手。 手を挙げた子達は全員有志。 係でもなんでもない。 朝、…

「行きたくない」「やりたくない」

「行きたくないな」 「やりたくないな」 誰しもこんな感情になることがある。 こういうネガティブな感情に陥る時は 知らず知らずのうちに自分の向かいたいゴール地点が引き下げられている。 ネガティブな感情に陥る時。 「こんな自分で在りたい」 という本来…

どうやって自立させればいいの?

我々教師の役割。 それは子どもに感覚を刻んでいくこと。 自分の良い時の顔はどんな顔なのか? 良い学びをしている時のクラスの雰囲気はどんな感じなのか? 自分の今の力はどのぐらいなのか? どのぐらいの時間でどのぐらい書く力、解く力があるのか?… その…

観察

子どもに限らず人は常に「人」観察している。 「この人はどんな人なのか?」 「この人はどこまで許してくれるのか?」 「この人何を考えているのか?」 おそらく子ども達はそれを意識してはいない。 無意識で「観察」している。 悪意などはひとかけらもない…

自分の都合で怒りをぶつける

大人が子どもを叱る。 「叱る」ことは教育に必要なこと。 しかし、叱る目的をはき違えるとかえって子どもの成長を阻害する。 なぜ子ども達を叱るのか? そう問われれば誰もがこう答えるのではないだろうか? 「子ども達をよりよく育てるため」 「子ども達に…

つまみ食い

「こうすればうまくいく」 「絶対に失敗しない〜」 このようなタイトルの本をよく見かける。 この世の中にあふれている「技術」「テクニック」「ノウハウ」…。 これらを全否定はしない。 しかし、これははっきりと言える。 「こうすればうまくいく」などは絶…

ゴールをひきずり下げるもの

我々は常に自分が向かうべき目的地を意識していかねがならない。 目的地が心に設定されなければ、そこまでの道筋は見えてこない。 しかし、ゴールを常に意識して進み続けるのは非常に難しい。 どんなにゴールを意識していても、 ふとした瞬間に自分の向かい…

「子どもが好き」では足りない

「あなたはなぜ教師という職についたのですか?」 そう聞かれたら皆どのように答えるのだろうか? よく聞くのはこんな答え。 「子どもが好きだから」 確かに子どもが好きでなければこの職業は成り立たない。 しかしそれは大前提。当たり前のこと。 胸を張っ…

「子ども達がいつも同じ人としか関わろうととしないのです…」?

「なぜ仲良しな人だけと学び合っていてはだめなのか?」 私はこの答えに関するキーワードは2つあると考える。 それは「似ている」と「不安」というもの。 昨日の記事では「似ている」というキーワードをもとに、子ども達になんと語るべきかを考えた。今回は…

「子ども達がいうことを聞かないんです・・・」

学級経営でよく聞く悩み。 「子ども達がなかなかいうことを聞かない。悪いことをする度に指導をするがまた同じことを繰り返す。どうしたらいいのか?」 私はこの状態から抜け出すためには 「子ども達にひたすら考えさせる」しかないと考えている。 では「子…

「子ども達がいつも同じ人としか関わろうとしないのです…」

「学び合い」でよく聞く悩み。 それは 「仲良しの人どうしがいつも一緒にいてあまり学び合っている感じがしないんです」「いろいろな人に意見を聞くんだよ。と言っても子ども達が動きません。」 という悩み。 「いつも決まった人としか学ばない」 その悩みの…

なぜ「学び続ける」なのか?

大震災、原発事故。 数多くの試練を経験した今年。 辛いことも多々あった。 しかし、そんな中だったからこそ得られた感覚も多い。 震災後、子ども達は自宅待機。 いつも当たり前のように存在していた自分の学級というものがぽっかりと消えた。 子ども達に常…

『学び合い』を崩壊させない

「学び合い」の誤解。「それはわかる子がわからない子に教える学習」という認識。 子ども同士が話し合い、教え合っていれば「学び合い」。 そう考えていると「学び合い」は浅いものになる。 時には学級を崩すきっかけとなる。 「わかった人はわからない人の…

教師の役割

学び続ける子どもを育てるには? その子の外の環境と内なる心の環境、その二つを整えてあげることが大切。 外の環境とは何か?それは子ども達が学ぶ環境。 安心して学べる環境か否か? では安心して学べる環境とは? 安心して学べる環境とは、 いつでも誰に…

名画パズルのゴール

「図書室で本を5冊借りると、パズルのピースがもらえるんだって。」 「クラスで全員を借りると絵が完成するんだよ。」 そんな子ども達の会話。 休み時間、子ども達は図書室に走ります。 そして、数日後にはパズルのピースを手に入れ、ニコニコしながらそれを…