教師の在り方
学級をまとめていくために必要なことって何? 昔はそんな疑問を常に抱えていました。 教育技術やテクニックをがむしゃらに追い求めていたのも、そんな疑問を抱えていたからです。 「こんなことをすれば学級はまとまる?」 「こんなことを話せば学級は崩れな…
学級をまとめていくために必要なことって何? 昔はそんな疑問を常に抱えていました。 教育技術やテクニックをがむしゃらに追い求めていたのも、そんな疑問を抱えていたからです。 「こんなことをすれば学級はまとまる?」 「こんなことを話せば学級は崩れな…
例え話です。 ある生徒が声をあげました。 生徒A 「うちのクラス。みんな疲れてきてる。しかも知らない間にどんどん不登校が増えてる。このままじゃクラスがどんどん崩れていってしまう。こんなのうちらのクラスじゃないよ!なんとかしないと!先生!聞いて…
何を聞かれても自分の「在り方」へ繋がっていかねばならない。 そのくらい「在り方」を磨いていく必要がある。 「在り方」を定める努力から逃げて子ども達に何を教えられるっていうのだ。 「在り方」と「実践」をこつこつと繋げていく。成長への道はそれしか…
子ども達の成長に必要不可欠なこと。 それは失敗すること。 そして失敗から立ち直ること。 その経験を少しずつ積み重ねていくことでしか成長はない。 どうしても自分達大人は失敗させないように手を回してしまう。 しかし、それでは子ども達をは成長しない。…
『学び合い』を実践している教師が使う「一人も見捨てない」という言葉。 この言葉の意味をもっと深く考えていく必要がある。 「一人も」という言葉が「学力低位」の子どもだけを指していると勘違いしてはいないか? 「一人も」というのは「誰もが」という意…
「教え合い」と「学び合い」は違う。 これは、佐藤学先生がおっしゃっていた言葉。 「教えてあげようか?」から始まるのが「教え合い」 「わからないんだ。教えてもらえる?」から始まるのが「学び合い」 「教え合い」で育った子どもは「待つ」子どもになる…
どんな子ども達でも、 「知りたい」「わかりたい」「出来るようになりたい」と思っている。 心の奥底にあるその思いを感じ取り、信じ抜くことができるか? 「あの子はどうせ…」 「何を言っても…」 そんな風に決めつけない。 決めつけた時点で未来の芽はつぶ…
「部分」ではなく、「全体」を見れる人がなぜ強いのか? それは「理想の状態」「在るべき状態」と 「今の状態」との「差」を感じ取れるからだろう。 子どもが一般的にいう「悪いこと」をした時、 「部分」しか見ていない人は、「悪いことをした行為」を叱る…
本校では6年生が鼓笛を披露する。 今の時期、6年生は下級生に鼓笛を引き継ぐ準備をしている。 放課後は毎日下級生と鼓笛の練習。 毎日懸命に教えてきた6年生。 その練習も明日で終わり。 来週からは下級生のみで練習を行うことになる。明日でいよいよ合同練…
「私は子どもの自立を目的に教育を行っています。」 そんな言葉をよく聞く。 「自立」は確かに大切。 しかし「自立」とは何か? どのような状態を「自立」というのか? 「自立」させるために必要なことは? ということを自身に問いかけずに「自立」という言…
今日は『学び合い』群馬の会に参加させていただいた。 実は福島の会以外の会に参加したのは初めて。 みなさんが真剣に教育に向き合う素敵な会だった。 すべての人が己の弱さと向き合い、繋がり合いながら乗り越えていく。 そんな素敵な雰囲気。 その中で今日…
教師自身がもつ「ゴール」が下がった時、「優しさ」は「甘さ」へと変わる。 教師のもつ「ゴール」が常に高ければ「優しさ」と「厳しさ」が一体となる。 子ども達はその違いを敏感に感じ取る。 「信じて任せる」。とても耳障りのいい言葉だ。 しかし、 「信じ…
私は「職人」にあこがれる。 「自分はこれ!」と心に決めたものを突き詰め、 自分の腕で生きていく。 日々自分の仕事を見つめ、創り上げるものに命を吹き込む。 そして、その作品に触れた人々の幸せを心から願える。 自分も教師として、そんな「職人」であり…
「夢」と「志」は似ていて非なるもの。 「夢」の軸は自分。 「志」は「夢」に「公(おおやけ)」を足したもの。 「志」とは 自分が「夢」を叶えることによって周囲の人々(公)をどのように幸せにしていくのか?ということ。 「夢」をもつことは簡単。 しか…
教師として必要な力。 たった一つだけ選べと言われたら何を選ぶだろう? 必要な力はたくさんあるだろう。 しかし、あえてその中から一つを選び抜く。これだけは譲れない。 これだけは削ぎ落とせないものって何だ? 教師にとって絶対に削ぎ落とせないこと。 …
ドラッカーは著書で基本的にリスクには4つの種類があると言っている。 1つ目は「負うべきリスク」 これは仕事をするにあたって必ずつきまとうリスク。 トラック運転手なら交通事故。 食品会社なら食中毒など。 このリスクをおかさなければ先に進めない。そ…
教師は常に子ども達に「ゴール」を意識させるべき。 それだけで子ども達は自分の足で歩み出す。 人は問いが耳に入ったら、自然に答えを探してしまうもの。 教師はただただ本気で問い続ける。それだけでよい。 子ども達が自問自答できるようになった時、 それ…
1つだけ選び抜く。 子ども達の心に刻みたいことは何か? 選ぶのはたった1つだけ。 1つに絞る、それが削ぎ落とすこと。 1つに絞るからこそ考える。 「あったらいいもの」ではなく、 「なくては困るもの」に目を向ける。 他人の言葉をつまみ食いしてあれこれ語…
「学び合い」をつまみ食いする人が増えれば増えるほど、 我々の在り方が問われ始める。 つまみ食いする人は「学び合い」をテクニックととらえる。 そのため、上手くいかなかった時、子どもが崩れた時、すべてテクニックのせいにし始めるだろう。 残念なこと…
「学び合い」が崩れる原因とは何か? その原因の一つに「信じる」ということに対する認識のズレがあると私は思う。 「学び合い」の考え方。 「子ども達は有能。だから信じて任せる。」 これに悩んだ時期があった。 「子ども達の学びが深まっていないように感…
我々教師の役割。 それは子どもに感覚を刻んでいくこと。 自分の良い時の顔はどんな顔なのか? 良い学びをしている時のクラスの雰囲気はどんな感じなのか? 自分の今の力はどのぐらいなのか? どのぐらいの時間でどのぐらい書く力、解く力があるのか?… その…
子どもに限らず人は常に「人」観察している。 「この人はどんな人なのか?」 「この人はどこまで許してくれるのか?」 「この人何を考えているのか?」 おそらく子ども達はそれを意識してはいない。 無意識で「観察」している。 悪意などはひとかけらもない…
大人が子どもを叱る。 「叱る」ことは教育に必要なこと。 しかし、叱る目的をはき違えるとかえって子どもの成長を阻害する。 なぜ子ども達を叱るのか? そう問われれば誰もがこう答えるのではないだろうか? 「子ども達をよりよく育てるため」 「子ども達に…
「こうすればうまくいく」 「絶対に失敗しない〜」 このようなタイトルの本をよく見かける。 この世の中にあふれている「技術」「テクニック」「ノウハウ」…。 これらを全否定はしない。 しかし、これははっきりと言える。 「こうすればうまくいく」などは絶…
我々は常に自分が向かうべき目的地を意識していかねがならない。 目的地が心に設定されなければ、そこまでの道筋は見えてこない。 しかし、ゴールを常に意識して進み続けるのは非常に難しい。 どんなにゴールを意識していても、 ふとした瞬間に自分の向かい…
「あなたはなぜ教師という職についたのですか?」 そう聞かれたら皆どのように答えるのだろうか? よく聞くのはこんな答え。 「子どもが好きだから」 確かに子どもが好きでなければこの職業は成り立たない。 しかしそれは大前提。当たり前のこと。 胸を張っ…
『学び合い』を成立させるためには クラスを「チーム」にまで高めていかねばならない。 グループ(群れ)から「チーム」(団)へ。 「グループ」と「チーム」の違いは何か? それは「目的」があるか否か。 目的なき集団が目的を共有した瞬間に、その集団は「…
「子ども達は褒めて育てるのがいい」 そんな言葉が多く聞かれる。 確かにそうかもしれない。 しかし私は褒めるだけで子どもは育たないと思う。 私も子ども達を褒める。 しかし、それは褒めて育てるためではない。 ではなぜ褒めるのか。 それは本気で叱るため…
先ほど「グラつかない柵を教師が創るべき」と書いた。 しかし、若い教師がそう簡単に強固な柵を設けることはできない。 教えるべきか?任せるべきか? 見守るべきか?一旦止めるべきか? 進むべきか?立ち止まるべきか?戻るべきか?…… 私達の感情は常に揺れ…