どうやって自立させればいいの?

我々教師の役割。
それは子どもに感覚を刻んでいくこと。



自分の良い時の顔はどんな顔なのか?
良い学びをしている時のクラスの雰囲気はどんな感じなのか?
自分の今の力はどのぐらいなのか?
どのぐらいの時間でどのぐらい書く力、解く力があるのか?…



その感覚が刻まれた子は、自分自身を見つめ直すことができる。
たとえ間違ったことをしてしまってもすぐに修正できる。



毎日毎日感覚を刻んでいく。
そうすれば
「いい顔じゃないね。」
「いい状態じゃないんじゃない?」
「力が出し切れていないんじゃない?」
「君らしくないんじゃない?」



一言そんな声をかけるだけではっと気づくことができるようになる。
一度感覚が刻まれた子は強い。
どんなことにも自分の良い状態を照らし合わせ、それに基づいて行動を修正していくこができる。
「ああ、自分らしくないな。」と本気で思えるようになる。
そして、常に上を見て歩み続けられる人へと成長する。



我々が子ども達を育てる目的は「子ども達の自立」
自立して歩んでいけるという感覚を心に刻む。
毎日毎日がその積み重ね。
子ども達の胸に感覚が深く刻まれた時、子ども達は自分の口で語り出す。自分の足で歩み出す。



6年生担任。今のクラスの子ども達と共に過ごせるのも残り3ヶ月あまり。
残りわずかだからこそ本気で刻む。
たとえ自分がいなくなっても残るほどの感覚を。
自分が語る言葉が彼らの口から溢れ出した時、担任としての自分の仕事は終わる。
しかし、まだまだだ。まだまだ終わらせない。