2014-01-01から1年間の記事一覧

(6)常に自分が主役の45分に

協同学習においてもっとも注意していかなければならないのは、なんとなく「わかったつもり」になってしまうことです。 一生懸命学び合っているように見える。 しかし、学び合ったあとにどの程度定着しているか確認してみると、さっぱり理解していなかった。…

(7)「書く」ことの利点

数年前のことです。ある講演会に参加させていただく機会がありました。 その方は「書くことの価値」を様々なデータをもとに話されていました。 その時具体例として述べていたのが以下の話です。 子ども達の聴く姿勢を鍛えるには「書かせる」といいですよ。 …

(1)教師として必要な想い

「良い授業をしたい!」 そんな想いを抱きながら毎日悪戦苦闘し続けていた20代。 「わかった!」「できた!」「なるほど!そういうことか!」 そんな子どもたちの声が聞きたくてがむしゃらに突き進む毎日でした。 毎晩遅くまで教科書とにらみあい、明日の…

(2)良い授業とは?

「良い授業がしたい!」 以前はそんな想いでがむしゃらに突き進んでいました。 しかし、先ほどの対話によって 「良い授業って一体どんな授業なのだろう?」 と考えるようになったのです。 はずかしながら、今まで私はそのような問いに向き合うことなく授業に…

(3)子どもたちを成長へと導くために必要なこと

大切なのは「いかに教えるか」ということの先にある。このように述べると、一斉指導(教えること)が悪で、子どもたちに任せ考えさせること(協同的な学び)が善なのかと考えてしまいがちです。 私自身もそのような考え方に陥ってしまった時期がありました。…

(4)良質なインプット・アウトプットとは?

大切なのは教わる(インプット)ことと、それをもとに表現・行動する(アウトプット)ことを繰り返していくこと。 これは誰もが共感してくださるのではないでしょうか?どの先生も授業において必ず話を聴く場面も、自分の考えを表現する場面も設定しているは…

(5)子どもたちが成長させるために必要なこととは?

子どもたちが成長し続けていける授業をつくるためには「良質」のインプットとアウトプットを繰り返ししていける場を保証することが大切になります。 教えてほしい(インプットしたい)時に「教えて」と言えること。 表現したい(アウトプットしたい)時に全…

人の生きる意味

「人はなんのために生きているのだろう」 こんなことをふと考える。この問いを抱くと同時に湧き上がる問いは 「人の生死とは何か?」 という問いだ。誰にでも必ず訪れる「死」。 誰もが必ず死ぬのになぜ人は生きるのだろう。 生きることの目的とはなんなのか…

委ねない

例えば山の中で道に迷ったとする。 メンバーの中に目的地へ至る道筋を知っている人がいるかいないか。 それは死活問題だろう。 今どちらの方向へ向かっているのか? 目的地に近づいているのか? この先に待ち受けているものは何なのか?それを理解し、道を指…

「おあずけ」が生み出す思考停止

授業において「おあずけ」の時間を減らす。 「おあずけ」の状態が長くなれば長くなるほど思考は低下し、停止していく。 「先生。めあては書いてもいいですか?」 「先生。式は書くんですか?」 「先生。色で書いてもいいですか?」 「先生。まとめは書くんで…

「放す」ために「握る」

「自主性」と「主体性」はどう違うのか? 同じように捉えられるこの言葉だが、この違いがしっかりと理解できることで様々なことがつながってくる。 この記事を読んでいろいろなことを考えさせられた。 http://u-note.me/note/47485918 「自主性」とはやるべ…

価値は生み出すもの

必要ないと感じたことはやらない。 ずっとそれを貫いてきた。 しかし、最近はその考え方が変わってきた。 「本当に必要なことをやるために、必要のない(と思われる)こともしっかりやる」 のだと。 「必要」「不必要」という線引きをするのではなく、それら…

あいさつ

「うちのクラスの子はあいさつが出来ない。」 そんな声を耳にする。 しかし、それは心が閉じている証拠。 「あいさつをしろ」と強く指導しても意味はない。 心が閉じているのだから力づくでこじ開けても必ず閉じる。 「あいさつ」は自分の心の状態を表すバロ…

良質の「インプット」良質の「アウトプット」

「話をしっかり聞きなさい」 教師はインプットの価値を語る。 しかし一方で 「主体的に行動しなさい」 とアウトプットの価値を語る。 「インプットとアウトプット。 どちらが子どもを伸ばすのだろう?」 そんなことをずっと考えてきた。 インプットとは誰か…

「発達段階」との折り合い

中学校教師を7年間勤めた後、小学校教師になり感じた違和感がある。 それはやたらに「発達段階」という言葉を耳にすること。 私の勉強不足だっただけなのかもしれないが、中学校教師だったころ、「発達段階」という言葉を多用したような記憶がない。 小学校…

「主体性」なんてない

「どうやったら子どもたちに主体性を育てられるのか?」 何年もずっと考えて続けてきた問い。 最近この問いへの答えが見えてきた。 結論から言う。それは 純粋な「主体性」なんて存在しないということ。 存在するとすればそれは「条件付きの主体性」だ。 こ…

行事論「積み重ね」が成長を生む

坂内さんの記事。http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20141108まったくその通りだなと感じる。 教育のインフレーション。 やればやるほど、「もっとすごいものを」「さらに上を」という風にハードルが上がっていく。 現在の教育の世界の息苦しさはここにあるとい…

「つながり」が子どもを成長させる

「つながり」が人を育てていく。 そんなことをひしひしと感じる今日この頃。 どんなに優れた教育実践であっても単発では何の意味もない。 どんなにすばらしい行事をつくりあげても、それで養った力が日常にフィードバックされていかなければただの打ち上げ花…

すべて「自分」

「変わったね」 そんな言葉をよく言われる。 そんなことを言われると 「本当の自分って何?」 なんて考えてしまう。 いろいろ考えた結果導きだした答え。 結局選んだものが自分自身。 「自分らしいな」 と思える部分も 「自分らしくないな」と思える部分も。…

「行事」について

「子どものために」 この言葉が教育の世界をギュッと縛り付けている。 どんなことであっても考え方しだいで「子どものため」になる。 ポイントは「子どものために」のあとに何がつくのかということだろう。 例えば行事。 「子どものためにこんな行事をやりま…

「怒られたくない」から「しっかりとやる」?

「怒られたくないからしっかりとやる」 と 「悲しませたくないからしっかりとやる」 は結果としての行動は同じでもまったく違うものだ。 「怒られたくないからしっかりとやる」 これは相手(教師)への恐怖心による行動だ。しかし、「悲しませたくないからし…

「かしこさ」

「なんのためにやるのか?」 このゴール地点を常に指し続けること。 それが教師の仕事の中でも最も大切なことだと感じる。 「学校とはかしこくなるために来る場所だ」 「先生はあなたたちをかしこくするために存在する」 これは4月から伝え続けてきた言葉。…

自由

「自由」を使いこなすには力が必要なんだ。 そんなことを毎日のように子どもたちに話している。 「自由であること」は一見すばらしく楽しいもののように見えるかもしれない。しかし、それを使いこなす力がない者にとっては身を滅ぼすものにもなる。 「自由」…

自分の思考が空中戦になっている。 最近そんなことを感じている。 自分の思考の中を「問い」と「答え」が飛び交い、なんとなく「わかったつもり」になっている。 ブログから離れて半年。自分の考えをきちんと言葉にし、思考と現実の間にある違和感と「泥臭く…

「指導」

「指導」という言葉の意味を何度も何度も子どもたちに伝え続けている。 集団が誤った方向へ動き出した時 「そっちじゃない。あっちだ。」と指を指し、導いていける存在。 それが「指導者」だ。 しかし、「指導」という言葉はしばしば違う意味で用いられる。 …

ブログを「卒業」いたします(^^)

「誰かため」を思い、人をよろこばせながら生きていくことの大切さを知る。 それが「大人」になるということ。 誰かのためを本気で思い始めた時、心の扉が開く。そして自分への小さな頼まれごとが積み重なっていく。 身近な方々にいかに頼まれ、使われ、感謝…

「教育」という言葉に込められた意味。

「教育」とは何だろう。 この疑問は長い間自分の心の中でくすぶっていました。 「子どもたちに、教え、育てていくこと。」 それが「教育」である。 ずっとそう考えてきました。 それゆえに、時には傲慢になりました。 謙虚さがなくなりました。 「俺が教える…

「小さな頼まれごと」の中で生きる

最近少しずつ自分の考え方が変化してきていることを感じています。 最近の感じる大きな変化。 それは 「小さな頼まれごとの中で生きていこう」 と心から思えるようになったことです。 昔(といっても最近までそうでしたが…)は「大きな頼まれごとの中で生き…

「つながり」は経済格差を超えられるのか?

昨日は教育人間塾でした。 今回は 「学校教育は家庭教育とどう接続するのか?」 というテーマでお話をきかせていただきました。 非常に興味深いテーマです。 今回の発表の中で最も思考を揺さぶった言葉。 それは 「つながりは経済格差を超えられるのか?」 …

「学び合い」と「孤独」

一人でいると孤独感 二人でいると劣等感 三人でいると疎外感 なるほど。 人との繋がりの核心をついた言葉だなと感じる。 人はどんな状況に陥っても足りないところに目を向けるものだ。 繋がりがなければないでそれを嘆く。 繋がりが生まれれば生まれたで、他…