「教育」という言葉に込められた意味。

「教育」とは何だろう。


この疑問は長い間自分の心の中でくすぶっていました。
「子どもたちに、教え、育てていくこと。」
それが「教育」である。
ずっとそう考えてきました。
それゆえに、時には傲慢になりました。
謙虚さがなくなりました。


「俺が教えるんだ」
「俺が育てるんだ」


「教育」という言葉を振りかざし、こんな風に突き進むこともたびたび。
「学び続ける」という目的に辿り着くにはほど遠い行為を繰り返していた気がします。




しかし、今朝、妻との何気ない会話の中で「教育」という言葉の本当の意味に気付かされました。

「教育」という言葉に込められた意味。
それは


「教えを、育むこと」です。



「教えてやる」「育ててやる」
というような、固く強いものではなく、もっともっとやわらかくて温かいものだったのです。


「教育者」とは何か?
それは
「子どもたちの心に、大切な教えを何度も何度も語り、育んでいく人間」のことです。


自分の価値観をおしつけ、それを「教える」ことではない。
自分の力を過信し、「俺が育てなければ」と力むこともない。



ただ、淡々と目の前の子どもが今、この瞬間を幸せに生きるために必要な教えを、心に育んでいくこと。
それが「教育」なのです。


自分の進みたい方向性が見えてきました。
どこまでもあたたかく。
どこまでも前向きに。
子どもたちの心に教えを育んでいける人でありたいです。