自立

「私は子どもの自立を目的に教育を行っています。」
そんな言葉をよく聞く。
「自立」は確かに大切。
しかし「自立」とは何か?
どのような状態を「自立」というのか?
「自立」させるために必要なことは?
ということを自身に問いかけずに「自立」という言葉を使ってはいないか?


「自立」という言葉はすごく心地良い言葉。
しかし、それゆえに落とし穴もある。
「自立」とはなんなのか?
己のしている教育実践と「自立」という言葉がどのように繋がるのか?


それらをとことん考え抜く必要がある。


「学び合い」は「個人の自立」とどう繋がるのか?
「集団の自立」ではない。「個人の自立」だ。
それがすらすらと流れるように伝えられるようになって初めて
「己の実践」が見えるようになってくる。


「自立」という耳当たりのいい言葉に逃げてはいけない。
「何をもって自立というのか?」
「今自分がしていることが子ども達の自立へと繋げられているか?」
それを常に振り返り続ける。



「集団の自立」は手段。目的は「個の自立」だ。



聞き慣れた「自立」という言葉。
この言葉に込められた意味をわかったつもりになってはいないか?
自分に問いかけ、言葉の奥底にあるものを何度も何度も探る。
その繰り返しのみが人を成長させる。