ゴールをひきずり下げるもの

我々は常に自分が向かうべき目的地を意識していかねがならない。
目的地が心に設定されなければ、そこまでの道筋は見えてこない。
しかし、ゴールを常に意識して進み続けるのは非常に難しい。
どんなにゴールを意識していても、
ふとした瞬間に自分の向かいたい本当のゴールを見失う。
しかし、
自分のゴールが知らず知らずのうちに下がっていることにたいてい気づかない。




我々のゴールを引き下げるものは何か?
それは「怒り」と「怖れ」の感情。



「こんな自分になりたい!」そう考えて一歩踏み出す。
試行錯誤していくうちに誰かと意見がぶつかる。
話し合っても結論がでない。いらだちが募る。
相手に「参りました」と言わせたくなる。そして言葉が強くなる。
結果話し合いは破綻する。



これが「ゴールが下がっている」状態。
「こんな自分になりたい」というゴールから
「持論を通して相手を黙らせる」ことがゴールになっているのだ。



この状態に陥った原因は何か?
それは「怒り」「怖れ」だ。
「相手をねじふせたい」「自分を認めさせたい」という「怒り」。
そして、「ここで引いたら自分が負け犬に見られるのではないか?」という「怖れ」



「怒り」「怖れ」は誰にでもある感情。
捨て去ることは不可能。
しかし、「怒り」「怖れ」に気づくことはできる。
見えないものを意識化できるようになった時、あらゆるものが見えてくる。



他人と自分の間に軸をおくから怒り、怖れる。
常に軸は自分。軸をブラさずゴールを見続ける。
それができて始めて子ども達のゴールを指させるようになるのだろう。