2011-01-01から1年間の記事一覧

[私はこう思う]「学び合い」崩壊させない〜成立モデルから持続モデルへ〜

目的とは「まと」。最終的にたどり着くべき場所です。 では我々「学び合い」を実践している教師のゴールはどこにあるのでしょうか? 「みんなができる」 「学び合い」の中で象徴的に使われる言葉。 しかし、「みんなができるようになる」ことが我々のゴール…

圧巻!子ども未来会議

昨日、仙台市体育館で「子ども未来会議」が行われた。 集まった子ども達約30名。 子ども達を5つのチームにわけ、それぞれのテーマで話し合いを行った。 話し合った内容はこちら。 ?学び続ける子ども 君達がしている勉強ってどんな勉強? やってみてどう?…

「どうして勉強するの?」と聞かれたら?

「ねえねえ君たちってどうして勉強するの?」 こんな風に子ども達に聞いたらなんて答えるでしょうか? 「……わかんない!!」 なんていう子 「成績をあげていい高校に入るため!」 なんていう子 「お母さんが勉強は大事だっていうから…」 なんていう子 中には…

なぜ叱るの?

「まったく…面倒なことして…」 子ども達が何か悪いことをした時、我々はそんな風に思いがちです。 確かにトラブルはないに越したことがないでしょう。 しかし、人が集まれば問題が起きるのはある意味当然のことなのです。 必然的に起きる学級内のトラブルを…

異学年『学び合い』

校内研修。 5年生クラスと異学年『学び合い』を行っている。 教科は算数。 『学び合い』といっても、5年生と6年生が関わり合う機会はほぼゼロ。 お互いが別々の課題を自分達で行う。 場が共有されているだけだ。 教室に約50人。 高学年ともなると体も大…

親・教師に望むこと

我々何を目指して子ども達を育てているのでしょうか? それは子ども達を自立させることです。 そのためには どんなに壁にぶつかってもあきらめることなく、 学び続けられる人に育てていかなければなりません。 ではどのようにすれば学び続けられる 子ども達…

 『学び合い』教師に必要な視点

『学び合い』を成立させるためには クラスを「チーム」にまで高めていかねばならない。 グループ(群れ)から「チーム」(団)へ。 「グループ」と「チーム」の違いは何か? それは「目的」があるか否か。 目的なき集団が目的を共有した瞬間に、その集団は「…

『学び合い』と「学級崩壊」の違い

うちのクラスは良い学び?ルーズな学び? 『学び合い』では子ども達が自ら意志をもって動き出します。 教室を見ると、子ども達が立ち歩き、 一人一人がバラバラに学んでいます。(学んでいるように見えます) この状態を、何もわからない人が見たら「学級崩…

予習がスタートダッシュを決める

「さあ、話し合いを始めよう!」 先生がそう言った時、パッと子ども達が学び出すクラスとそうではないクラス。 この差はどこにあるのでしょうか? パッと動き出せるクラスは能力が高い?、 動き出せないクラスは能力が低い? いえいえそうではありません。 …

褒める・叱る

「子ども達は褒めて育てるのがいい」 そんな言葉が多く聞かれる。 確かにそうかもしれない。 しかし私は褒めるだけで子どもは育たないと思う。 私も子ども達を褒める。 しかし、それは褒めて育てるためではない。 ではなぜ褒めるのか。 それは本気で叱るため…

なぜ『学び合い』が崩れていく?

なぜ『学び合い』が崩れて行くのか? 「学び合い」は子どもが主体。子どもを信じて任せる。 そのように言われると、じゃあ教師は何をしてるの? という質問をよく受けます。 『学び合い』は究極の一斉授業。 「信じて任せる」とは言っても、子ども達の学びが…

ぶれ

先ほど「グラつかない柵を教師が創るべき」と書いた。 しかし、若い教師がそう簡単に強固な柵を設けることはできない。 教えるべきか?任せるべきか? 見守るべきか?一旦止めるべきか? 進むべきか?立ち止まるべきか?戻るべきか?…… 私達の感情は常に揺れ…

話し合いを看取る観点

ペアトークやグループトーク。 自由な話し合いなど、様々な学び方があると思います。 しかしこんな悩みはありませんか? すべての子どもの話し合いが看取れない。 子ども達があそび出してしまう。 話し合いが深まらない。 子ども達に話し合いをさせる時、 子…

『学び合い』を成立させるために必要なこと

『学び合い』を成立させるためには必要なことは何か? それは 「お互いに相手を尊重し、自分に足りない所を共に補い合いながら、クラス全体を高めていくのだ」という意志を子ども達自身がもつことであろう。 「自分さえよければいい」 「他の人は関係ない」…

[その他]子ども未来会議

11月19日(土)仙台にて子ども未来会議が開かれます。 詳しくはtontan先生のブログをご覧ください。http://manabiai.g.hatena.ne.jp/tontan2/20111106今までにない画期的な取り組みです。 注目です!

「感覚」を刻む

「感覚をつかませる」 これは教師の役割の中で最も大切なこと。 感覚さえ子ども達につかませることができれば、 子ども達は様々なことを自分自身で判断することができるようになる。 うちのクラスの子ども達は10分で400字原稿用紙1枚を涼しい顔で書く。 し…

厳しさの中の優しさ

子どもでも大人でも変わらない。 人は皆「人」を見て己の対応を決めている。 我々は無意識のうちに人を見て判断している。 「この人はどういう人なのか?」 「この人はどこまで許してくれるのか?」 「この人にとって許せないことはなんなのか?」 様々な場…

「ゴール」

「ゴールを大切にする」 これはすごく大切なこと。 ゴールを見据えると今すべきこと、これからすべきことが一本の筋となって見えてくる。 しかし、一言で「ゴール」と言っても奥が深いもの。 「三人のレンガ積み」という話がある。 [以下引用] 中世のとあ…

宿題忘れました・・・。

「先生宿題やってません…。」 「先生。やったんだけど家に置いてきちゃいました…。」 教師なら誰もが経験する言葉。 「授業やるぞぉ!」と思った矢先のその言葉。 授業スタートから気持ちをくじかれる。 イラっとしてしまうこともしばしば。 こういう場合ど…

自然に組み込まれてしまうもの

「疑問が投げかけられると人は知らず知らずのうちに その答えを考えてしまうもの。」 これはファシリテーターの長尾彰さんから教えていただいたこと。 たとえその疑問が自分に投げかけられたものでなくとも、 疑問が耳に入った瞬間、人はその答えを考えてし…

パナソニック教育財団

今年度、パナソニック教育財団の助成を受けてある研究を続けています。 それは「子ども達の学びを繋げる」研究です。 学校というものは子ども達が繋がり合う場所でなければなりません。 しかし、実際に繋がり合いながら学習できる場はほんの少し。 子ども達…

子どもを尊敬できますか?

「子どもを心の底から尊敬し、接することができるか?」 そんな言葉をたびたび耳にします。 しかしそれは私達大人からするととても難しいことです。 どうしても子ども達の「できない所」や「無知な所」が目についてしまいます。 私も口では「尊敬する」と言…

授業の在り方]「ルーズな学び」に気づく

どんなに良い学びをしていても、 常に目標を意識していなければどんどん「ルーズな学び」へと変わっていきます。 「こんなもんでいいかな?」 「まあいいだろう。」 教師自身が子ども達をどこまで高めたいのかを見失ったとたん、 子ども達の学びはルーズにな…

根気強く・粘り強く

学級通信153号より どんな状況でも学び続ける子ども達を育てたい。 しかし、無理矢理学習させてもそこには辿り着けない。 子ども達が心の底から 「学ぶって楽しい!」「学ばない自分は自分らしくない」 と思えなければ学びの足は止まります。 学ぶことに心地…

大人達がすべきこと

学級通信152号より 「夢」「志」が定まれば子ども達は自らの意志で学び始めます。 しかし、子ども達のなかには「夢」「志」を決定しても なかなか動き出せない子もいます。 そういう子は怠け者なのでしょうか?自己管理能力が低いのでしょうか? いいえ。そ…

授業「で」刻む

学級通信151号より やるべきことがあるのに…。 そろそろやらなければいけないのに…。 気分が乗らない。やる気が出ない。 そんなことってありますよね? やらなければいけないことは頭ではわかっている。 でもついつい楽なほうへ…。 私達の身の回りには常に誘…

「話す」と「語る」

学級通信150号より 帰りの会の振り返りペアトーク。 皆懸命に話し合っているように見える。 しかし、よく見ると様々な表情が混じり合っている。 すごく楽しそうに話し合うペア。 なんか盛り上がりにかけるペア。 心から自分達を振り返っているペア。 ただ…

「シンプル」

物事の最終到着地点。 それは「シンプル」だと思う。 「シンプル」であればあるほど強い。そして無理なく続けることができる。 始めは必要とされていたものが徐々に必要とされなくなっていく。 それは「シンプル」への変化。とても大切なこと。 「学び合い」…

ごちゃまぜにしてはいけない

学級通信149号より うちのクラスの「家庭学習」は3つの種類に分類されています。それは… ?予習 ?宿題 ?自主学習 です。 これら3つを合わせて私は「家庭学習」と呼んでいます。 これらはどれもごちゃまぜにされがちです。 しかし、これらを一緒にしてはい…

[学級通信]無意識を形にする時間

学級通信148号より 2学期から帰りの会の最後にペアトークを始めた。 ペアになってお互いに話をする。 ファシリテーターが聞く項目は5つ。 ?あなたの目標は? ?何がうまくいってる? ?何がうまくいっていない? ?だから何をすべき? ?1〜4まで話してみて…