ごちゃまぜにしてはいけない

学級通信149号より



うちのクラスの「家庭学習」は3つの種類に分類されています。それは…


?予習   ?宿題   ?自主学習  です。


これら3つを合わせて私は「家庭学習」と呼んでいます。
これらはどれもごちゃまぜにされがちです。
しかし、これらを一緒にしてはいけないと私は考えています。
それはなぜか?それぞれの違いを簡単に説明いたします。



?の「予習」とは何でしょうか?
これは説明不要ですね。
授業を受ける前に「わからない所をわかるようにしておく」学習です。
間違えてはいけないのは
「すべてわかるようにしてくる」のではないということです。
何がどこまでわかるのかを説明できればいいのです。
いわば学びの準備運動。
これがしっかりできている子は
授業において素晴らしいスタートダッシュをきることができます。



次に?の「宿題」です。
これは私(教師)が強制してやらせるものです。
授業で理解不足だった部分。やっておいたほうが良いと私が感じるもの。
次の時間の学びに繋げるためのもの…。
子ども達の意思とは無関係に教師が課題を出し、やらせるものです。



では?の「自主学習」とは何でしょうか?
「自主学習」とは文字通り「自ら主体性をもって学ぶ」学習です。
「自分の夢に繋げる学習」といってもいいかもしれません。
自分の夢をつかみとるために学ぶことはどんなものでも自主学習でしょう。
「自主学習」は3つの学びの中で1番重要な学びです。



「宿題はただの準備運動に過ぎないよ。なによりも大切なのは自主学習。」
「一歩でも夢に近づく自主学習をしようぜ!」
「学びを楽しんでる? 」



いつも語ります。
するとある男の子がこんなことをいいました。


「先生。僕は算数の予習を自主学習としてとことんやってきます!」


これを聞いた時、「あぁ。わかりはじめているなぁ。」と感じました。
そうなのです。
実は自分の考え方しだいで「宿題」も「予習」も「自主学習」に変化し得るのです。
「やらされる」という感覚ではなく、「自ら学び抜く!」という感覚をもった時
すべての学びは「自主学習」へと変わります。


先日、子ども達と家庭学習の在り方を共に考えました。
家庭学習の意味を語り、 ノートの使い方をもう一度再確認しました。
2学期は家庭学習の準備運動として毎日宿題プリントを出しています。
彼らの力なら10分程度で終わる内容です。
1学期の懇談会でプリントが整理されていないとのご指摘がありました。
だから2学期は宿題プリントをすべて家庭学習ノートに貼って、
学びの継続が目に見えるようにしています。
しかし、所詮「宿題」は準備運動です。大切なのはそのあと。
子ども達は見開き2ページの「自主学習」を目指して日々努力をしています。
ぜひ、お時間のある時に目を通し、励ましの言葉をかけてあげてください。
そして、たまに子ども達に聞いてみてください。


「将来あなたはどんな人になりたいの ?」と。