話し合いを看取る観点

ペアトークグループトーク
自由な話し合いなど、様々な学び方があると思います。
しかしこんな悩みはありませんか?


すべての子どもの話し合いが看取れない。
子ども達があそび出してしまう。
話し合いが深まらない。


子ども達に話し合いをさせる時、
子ども達の話し合いがいいものなのか悪い話し合いなのか
一気に見えにくくなります。
それは当然です。
教師は聖徳太子ではないもの。
一度に数十人の話を聞き分けることなどできません。


ではどうすればいいのか。
子ども達の学びを見取るためには


教師自身の「目」や「耳」を鍛えることが必要になってきます。


こども達の話し合いがいいものなのか悪いものなのか
見分ける「目」・聞き分ける「耳」
これを鍛えていくという覚悟が教師にないと、学びはルーズになっていきます。
ルーズな話し合いを続けても子ども達に力はつきません。
それどころか、子ども達の学びはどんどん腐っていきます。


授業を見る目は一朝一夕に身に付くものではありません。
だからこそ、きちんと「見る観点」・「聞く観点」を意識して
授業を看取る経験を積むべきでしょう。




●悪い話し合い

・耳にキンキンと響く耳障りな声の質
・ときおりバカ笑い・下品な笑いが聞こえる
・ニヤニヤした笑い顔
・教師の様子を時おりうかがう視線を感じる
・教師が教室を離れ、再び入ってきた時に不自然な動きがある
・一箇所に同じメンバーで固まり動こうとしない



○良い話し合い

・声質がしっとりしている(静かなわけではないが、うるさいわけではない)
・笑い声が聞こえる時はあるが、下品な高笑いではない
・教師の様子など何一つ気にする様子がない
・授業中誰が入ってきてもそちらに気を取られることがない
・いろいろな人が交じり合いながら話し合いが進んでいく
・クラスの誰に聞いても、その授業で何をすべきかが理解できている


足を踏み入れた瞬間に集団の学びの状況を看取る力。
それが我々教師がつけなければならない力です。