「ゴール」

「ゴールを大切にする」


これはすごく大切なこと。
ゴールを見据えると今すべきこと、これからすべきことが一本の筋となって見えてくる。
しかし、一言で「ゴール」と言っても奥が深いもの。



「三人のレンガ積み」という話がある。


[以下引用]


中世のとある町の建築現場で三人の男がレンガを積んでいた。
そこを通りかかった人が、男たちに「何をしているのか?」とたずねた。

一人めの男は「レンガを積んでいる」と答えた。
二人めの男は「食うために働いているのさ」と言った。
三番めの男は明るく顔を上げてこう答えた。
「後世に残る町の大聖堂を造っているんだ!」と。

このとき、三人の男たちにとって「目標」は共通である。
つまり、一日に何個のレンガを積むとか、工期までに自分の担当箇所を仕上げるとか。

しかし、「目的」は三人ともばらばらである。

一人めの男は、目的を持っていない。
二人めの男は、生活費を稼ぐのが目的である。
三番めの男は、歴史の一部に自分が関わり、世の役に立つことが目的となっている。

[引用終わり]

三人の男達がやっている行動は誰もが同じ。
しかし、積んでいる男達の「ゴール」は違うのだ。



一口に「ゴール」(目的)といってもいろいろなゴールがある。
質が高いゴールもあれば、質が低いゴールもある。
これは学校生活の中でも同じ。


掃除だってそう。掃除をするあなたの「ゴール」は?


ほうきをもってはくこと?
先生にほめられること?
きれいにして自分が気持ちよくなること?
きれいにしてみんなを気持ちよくすること?



勉強だってそう。勉強をするあなたの「ゴール」は?


ノートをうめること?
宿題を提出すること?
先生に怒られないこと?
自分自身を成長させること?
自分の夢を叶えること?
夢を叶えて周りの人を幸せにすること?



自分のしている行動にどんな「ゴール」を描くかですべては変わってくる。
小さな小さな行動に壮大な「ゴール」を思い描けた時、自分自身の行動は変化する。
子ども達がまちがったことをしている時は決まって「ゴール」が見えていない時。
厳しく・優しく「ゴール」を意識させてやればいい。


日常の中の何気ない行動。
それに自信をもって言える子ども達に育てる。
「これがみんなを幸せにしてるんだ!」って。