2012-01-01から1年間の記事一覧

続けられない授業は無意味

自分が研究授業をする際に常にこだわっていること。 それは 「研究授業でなくても、その授業を続けられるか、否か。」 ということ。 黒板に貼られた掲示。 工夫されたワークシート。 磨き抜かれた指導案…。 確かに素晴らしい授業はつくれるかもしれない。 し…

「憧れ」が繋がり合う

娘の通う幼稚園はモンテッソーリ教育を行っている。 「素敵だなぁ」と思うのはクラスが縦割りになっていて 「年少」も「年中」も「年長」も同じ教室で学ぶということ。 園には「お仕事」の時間が設けられていて、毎日自分のやりたいことを徹底的に学ぶことが…

「発達段階」なんて見抜けるわけがない

「発達段階」は確かに存在する。 しかし、全員に共通する「発達段階」など存在しない。 もし万人に共通する線引きを設けられるならば我々人間はロボットだろう。 「発達段階に応じた指導を…」 「〇年生にはまだそれは早いのでは…」 そんな人に逆に聞きたい。…

「恐れ」を飲み込む

「自分には人を育てる資格なんてない。」 そう思える人にこそ資格がある。 教育の世界に100点なんてない。 誰もが100点を取り続けられるならば教育の世界はとっくに変わっているだろう。地道にコツコツと。 80点を積み重ね続けられるか? 地味なことかもしれ…

常に本気か?

学校は賢くなる場所。 賢くならない学び合いはただのおしゃべり。 「ふざけるな」とか、「真面目にやれ」なんて言葉がけはしない。 「それで賢くなれるのか?」 子ども達に問うのはただそれだけ。 子ども達は皆、心の奥で「誰かの役に立ちたい」と思っている…

見抜き、はねかえす力

可能性を感じているからこそ本気で叱れる。 本気で相手を想って話しているか、自分の欲望を満たすために話しているのか。それを見抜くのはたやすいことだ。 上から目線で物事を語らない。 常に挑戦し続けている者こそ尊い。 口を挟むな。心を傾けろ。 自分を…

「知」と「徳」を同時に

なぜ子ども達が学び合う必要があるのか? 我々の目的は子ども達に学び合いをさせることではない。 子ども達を繋げることでもない。 それらは目的のための手段に過ぎないのだ。 もちろん目的はただ1つ。 「学び続けられる人間を育てる」こと。 子ども達は皆…

1学期終了

先日算数の時間において一学期まとめのテストを行いました。 平均は89.8点。まずまずです。というかこのぐらい取れて当然ですよね。 1学期の間、算数は5回学び直しを行いました。 教科書での学び合い(1回目) テストでの学び合い(2回目) テストで…

日々成長する心

学級通信32号より 「成長したなぁ。」 学校で子ども達と共に過ごしているとそのように感じることが数多くあります。 「成長」という言葉。よく考えてみるとこの言葉はとても奥深いものです。 「心の成長」は「体の成長」とは違い目には見えません。 何をも…

「聞ける」から「聴ける」人へと

学級通信33号より 今週は参観日があります。 今回はこの前お見せできなかった「国語」を行う予定です。 単元は「きいて、きいて、きいてみよう」です。 人の話をきく時にどのようなきき方をするとよりよい学習ができるのか? それを学びます。 子ども達に…

運動会「で」何を得たのか

学級通信より 「を」から「で」へ。 常々私が思っていることです。 100m走「を」学ぶのではなく、100m走「で」学んでほしい。 騎馬戦「を」学ぶのではなく、騎馬戦「で」学んでほしい。 勉強も同じだと思います。 勉強「を」学ぶのではなく、勉強「…

運動会「で」何を得たのか2

学級通信より 「全力疾走〜ゴール直前編」です。 走っていたのはほんのわずかの時間。 子ども達は何を思いながら100mを駆け抜けたのでしょうか? 本気で走ったからこそ、文にも魂がこもります。 子ども達の作文 僕は不安だった。それでも白組の勝利のた…

運動会「で」何を得たのか3

「ゴールイン!その後の心編」です! 満足いく結果が出た人。そうでなかった人。様々な人がいるでしょう。 しかし大切なのはそれを通して何を学んだか?ですよね。 さて、どんな作品が生まれたのでしょうか? 【子ども達の作品】「ゴール!」私の結果は三位…

実は単純なこと

廊下で保護者の方とばったり会った。 立ち話の中でいただいた言葉。 「うちの子勉強がずっと好きじゃなかったんです。でも最近勉強が好きになったって。特に算数が好きなんですって。みんなでワイワイ勉強するのが楽しいみたいです。先生ありがとうございま…

なんのために叱るのか?

「本気で自分のことを考えてくれている」 子ども達にそう感じさせることがスタートライン。 だめなものはだめ。 自己保身のためではなく、本気で子ども達のことを考えて叱る。 子どものことを思って叱った言葉は必ず響く。 なんのために叱るのか? 誰のため…

学び続けるために繋がる。学び続けるために己を開く

失敗と成功の線引きってどこよ? 価値のあることと価値のないことの線引きってどこよ? 線引きは他人にされるものではない。自分がするもの。 大切なのは前に進んでいる実感をもてているかだろう。 全体ではなく、小さな小さな部分に成長はある。 しかし、そ…

弱さを直視するのは痛い

貫き通すだけ。 自分は自分。他の誰でもない。 がんばって語るのではなく、自然と言葉が語られている。 それがあるべき自分。感覚はつかんでいる。しかし足りない所は山ほどある。 感覚と実践をいかにして繋げていくか? 荒削りな部分、未熟な部分を直視しな…

押し付けるな

人を否定し、蹴落としてまで達成する目的には意味がない。 目的は心に強く持ち続けるもの。 「自分がこう在りたい」という想いを「あなたもこう在るべき」と押し付けない。 目的は己自身に問いかけ続けるものだ。 自分が昇り調子の時はいいだろう。 しかし、…

TVドラマのセリフ。か。

本日委員会活動の時間の後に六年生に言われた言葉。 ちなみに私は五年担任。 六年生「先生?先生って役者になりたいって思ったことありますか?」 私「ん?それはないなぁ。どうして?」 六年生「だって話すことがTVドラマのセリフっぽいから…。」 一瞬頭の…

感じ取れ

大切なことは「一人も見捨てない」ことではなく、 「一人も見捨てない」という思いを抱き続けること。 大切なことは「その環境が学び続けられる環境であるかどうか?」ということ。 短期的に成績を伸ばせたとしても、身を削る伸ばし方であったならばいつか学…

じっと看ろ

「教える」ことは大切。 しかし、目の前の子ども達に何が欠けているのかを看取ることができずに「教える」ことに意味はない。 一日を振り返った時、子ども達の姿がまったく脳裏に浮かばない日がある。 そういう時は子ども達を看れていない。 眼が、心が子ど…

なぜ「学び続ける」なのか

「発達段階に応じた教育を」 こんな言葉をよく聞く。 ところで「発達段階に応じた教育」って何? 一年生はここまで学べる。 二年生はここまで学べる。 そんなものが存在するわけがない。 子ども達の脳の発達が平等であるわけがない。 それぞれの子どもに応じ…

「否定」から「励まし」へ

「自分に壁をつくらない。」 口では簡単に言える。 しかしこれは非常に難しいことだ。 どんなにつらくても自分を開き続けるのはつらい。 「必要ない」と切り捨てている学問から学ぶ価値を見出さねばならないのもつらい。 人間関係においても、学びにおいても…

大きな勘違い

教師に必要なこととは? 「心に目的をもつこと」 「信頼される人であること」 「安心できるあたたかさがあること」 「まっすぐに想いを語れること」 「学び続けられる環境を整えられること」 自分の未熟さから大きな勘違いをしていた。 いらないものを削ぎ落…

このグループの在り方

よくクラスの子ども達に話をする。 素晴らしいクラスの条件とは何か? 素晴らしいクラスとは「トラブルが起きないクラス」ではない。 素晴らしいクラスとそうでないクラスの差は? それは 「トラブルが起きた時にそれを乗り越えていけるか否か?」である。 …

近道なんてない

教育の真髄は「信じる」こと。 必ず伸びる。 必ず気づく。 必ず届く。 それを信じ続けられるか否か? 一つずつ素晴らしい部分を見つけていく。 それしかない。 子ども達の素晴らしい部分が見えずにいくら語っても子どもの心には響かない。 まだまだだ。 信念…

失敗から得るパーツ

教育において「徐々に削ぎ落とすべきもの」と「決して削いではいけないもの」がある。 削いではいけないものをいかにして自分の心の核として保ち続けるか? それが難しい。 大切なものを削ぎ落とすとクラスは一瞬にしてガタガタになる。 1年半ほど前。痛い…

始めるのは簡単

『学び合い』 始めるのは簡単なこと。 子ども達が自分の意思で人に繋がることが認められるのだから。 立ち歩きが悪という世界から、立ち歩きが奨励される世界へと変わるのだから。 はじめは子ども達の目は輝いているように見える。 ずっとつまらない顔をして…

認めながら、さらに上を

「自分はこうなりたい。」「自分はこう在りたい。」 これを自然に語れるって実はすごいことだと思う。 これは一朝一夕には身につくものではない。 ありとあらゆる手を尽くして子ども達に語り続けるしかない。 土を耕すように。自分自身がそれを楽しみながら…

先生、それまだ習ってません。

「先生、それまだ習ってません」 その言葉を発する子は、その子自身が学びの主人公になれていない証拠。 学びは与えられるものではない。 習っていないからこそ自ら学ぶ。 それを当たり前にする。 知識は与えられるものではない。 自ら掴み取るものだ。 その…