日々成長する心

学級通信32号より



「成長したなぁ。」
学校で子ども達と共に過ごしているとそのように感じることが数多くあります。
「成長」という言葉。よく考えてみるとこの言葉はとても奥深いものです。
「心の成長」は「体の成長」とは違い目には見えません。
何をもって子ども達は「心は成長した」と言えるのでしょうか?



私が子ども達の心が成長したと感じる時、それは


「自分の言葉で語り始めた時」です。


先日、ある子はこんなことを日記に書いていました。



今日の国語の作文でいつもより上手く書けた気がした。
最近国語ですごく成長している気がしている。
まさにこれが勉強「を」学ぶのではなく、勉強「で」学んでいるということなのかなと思った。



また、別の子の原稿用紙のまとめにはこんなことが。



ぼくはうれしかった。
なぜならば自分がもった疑問を自分で解決できたからだ。
ぼくはこれからもどんどん疑問をもっていきたい。
そしてどんどん解決していきたい。仲間(チーム)といっしょに。
でも、いつか1人になる時がくる。
でも乗り越えられる力を100分の1手に入れた。
あと99を手に入れたい。ぼくはそれを手に入れた時が夢がかなう時だと思う。
だから勉強をやるのだと思う。(中略)
もっともっとせいいっぱいがんばりたい。
そして夢をかなえたい。




この子ども達は、この子ども達なりに感じ始めています。
「なぜ学ぶのか?」「なんのために学ぶのか?」「どのように学ぶことが自分を高めていくのか?」を。


大人でも説明することが難しいことを、子ども達が言葉にし始めています。
毎日毎日、子ども達は多くのことを学び取り、その心に刻みつけています。
学び取ったことが子ども達の中で大きな気づきとなった時、その気づきは言葉となってあふれ出します。
まさにこれが「心の成長」なのでしょう。


自分のことを自分で語ることができる。
そんな子ども達、クラス、学年を育てていきたいものです。