運動会「で」何を得たのか2

学級通信より


「全力疾走〜ゴール直前編」です。
走っていたのはほんのわずかの時間。
子ども達は何を思いながら100mを駆け抜けたのでしょうか?
本気で走ったからこそ、文にも魂がこもります。


子ども達の作文



僕は不安だった。それでも白組の勝利のために全力で走った。
だが、足音がどんどん近づいてくる。
「ここで負けるわけにはいかない。」と思い必死で走った。ガムシャラに。
そして足音がさらに近づく。「タッタッタッタッタッ。」そしてとうとう赤組の走者が前に見えた。
「追い抜かれた。」さらに必死になった。
そしてコーナーが終わって少したった所でまた白組の走者に追い抜かれた。
味方とはいえ、友達とはいえ悔しかった。




かすかに1番目や2番目に走った人から「がんばれ!」と聞こえた。
もうだめだと思っていたけれどこの言葉を聞いて自分にある力以上に走った。
ゴール直前でも結果がわからないぐらいの差だった。
けれど普段遊んでいる時の倍以上の力で走ったので僕は一位と信じた。
走っている時は時間が早く感じたけれど、ゴール直前では逆に時間が止まっているかのように遅かった。一秒もないのに三秒ぐらいある気がした。結果が待ち遠しくてしかたがなかった。
スタートラインに立っていて「早く走りたい」と思っていたのと同じように今は「早くゴールしたい」という気持ちでいっぱいだった。




カーブが終わる時、私は一位で走ってきました。
この時私は、「追い抜く人がいないからゴールテープを抜くように、応援にこたえるように走ろう」と思いました。これはプレッシャーに負けない。ゴールであきらめないという事です。
「あともう少しだからがんばれ。ふんばれ。」と自分に言い聞かせて走りました。
そして最後の一歩になりました。「よしっ!」