運動会「で」何を得たのか3

「ゴールイン!その後の心編」です!
満足いく結果が出た人。そうでなかった人。様々な人がいるでしょう。
しかし大切なのはそれを通して何を学んだか?ですよね。
さて、どんな作品が生まれたのでしょうか?


【子ども達の作品】

「ゴール!」私の結果は三位。
走り終わったら「すーっ」ととても涼しい風が私にあたった。
私は「この風は一生懸命走ったごほうびだ」と思った。私は三位でよかったと思った。
私はみんなのかけ声、お母さんの一言で勇気を出せたんだなと思った。




僕は二位だった。二位のカードが渡される。二コースの人は一位だった。
太陽はあいかわらず顔を出している。他の人が走っている。でもその時は目に入らなかった。
目に入るのは二位のカードだけだった。すごく悔しかった。
アナウンスの「全員走り終えました。」と言う声も
なんだか「なにやってんだよ…」というふうに聞こえた。(中略)
先生が「応援席に戻ってください。」と言った。
涼しい優しい風が僕を押してくれている。
そして僕は会場用具の仕事に取りかかった。でも悔しい気持ちはそのままだった。
次の競技が始まった。「ピー!バン!」この音も忘れられなかった。




最初から私はわかっていた。私は足が遅い。どうせ最下位になることはわかっていた。
それでも走った。一生懸命がんばった。なぜか一位の人が輝いて見える。
私は最初から努力しなければよかったのか。私はそう思った。
その時、後ろから笑い声がした。なぜかみんな努力賞なのにすがすがしい顔をしている。
そしてその輪に入るとなぜか私も笑ってしまった。さっきまでいろいろなことを考えていた。
でもそれがどこかにふっとんだ。笑いにふきとばされた。もう悩むことはない。




100メートル走で大事なのは順位ではない。
100メートル走で本当に大事なこと、お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんにとって
大事なことは私達が走っている時の「がんばり」なのです。
でも「がんばり」というのは私達の「がんばり」だけではありません。
私が本気でがんばっている姿。白組、赤組の児童達が応援している姿。
五年生として全力で応援している声。そして、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが、子ども、まごのために愛を込めて全力で応援している姿。
それらが100メートル走の本当に大事なことなのだと思いました。
私はこれからもあきらめずに全力で走り続けていきたいと思います。
そして、本当に一番先にある「ゴール」に向かって走っていきたいと思います。


【終わり】

さて、子ども達にとって今回の運動会はどのような運動会だったのでしょう?
行事「を」がんばることは確かに大切なことです。
しかし、勝ち負けや損得だけにとらわれ、行事をこなすことが目的になってしまってはもったいない。
大切なのは行事行うこと「で」どのように自分の理想の姿に近づけたか?ということでしょう。
成功することで学べることもある。逆に失敗したことで学べることもあるのです。
成功であれ、失敗であれ、どんな経験も自分の夢へと繋げていける強さをもってほしいものですね。

自分の思いを丁寧に、細かく、わかりやすく相手に伝えられるようになってきましたね。
しかし、まだまだです。彼らはまだまだ伸びる。そう思っています。
運動会お疲れ様!