「行事」について

「子どものために」 この言葉が教育の世界をギュッと縛り付けている。 どんなことであっても考え方しだいで「子どものため」になる。 ポイントは「子どものために」のあとに何がつくのかということだろう。 例えば行事。 「子どものためにこんな行事をやりま…

「怒られたくない」から「しっかりとやる」?

「怒られたくないからしっかりとやる」 と 「悲しませたくないからしっかりとやる」 は結果としての行動は同じでもまったく違うものだ。 「怒られたくないからしっかりとやる」 これは相手(教師)への恐怖心による行動だ。しかし、「悲しませたくないからし…

「かしこさ」

「なんのためにやるのか?」 このゴール地点を常に指し続けること。 それが教師の仕事の中でも最も大切なことだと感じる。 「学校とはかしこくなるために来る場所だ」 「先生はあなたたちをかしこくするために存在する」 これは4月から伝え続けてきた言葉。…

自由

「自由」を使いこなすには力が必要なんだ。 そんなことを毎日のように子どもたちに話している。 「自由であること」は一見すばらしく楽しいもののように見えるかもしれない。しかし、それを使いこなす力がない者にとっては身を滅ぼすものにもなる。 「自由」…

自分の思考が空中戦になっている。 最近そんなことを感じている。 自分の思考の中を「問い」と「答え」が飛び交い、なんとなく「わかったつもり」になっている。 ブログから離れて半年。自分の考えをきちんと言葉にし、思考と現実の間にある違和感と「泥臭く…

「指導」

「指導」という言葉の意味を何度も何度も子どもたちに伝え続けている。 集団が誤った方向へ動き出した時 「そっちじゃない。あっちだ。」と指を指し、導いていける存在。 それが「指導者」だ。 しかし、「指導」という言葉はしばしば違う意味で用いられる。 …

ブログを「卒業」いたします(^^)

「誰かため」を思い、人をよろこばせながら生きていくことの大切さを知る。 それが「大人」になるということ。 誰かのためを本気で思い始めた時、心の扉が開く。そして自分への小さな頼まれごとが積み重なっていく。 身近な方々にいかに頼まれ、使われ、感謝…

「教育」という言葉に込められた意味。

「教育」とは何だろう。 この疑問は長い間自分の心の中でくすぶっていました。 「子どもたちに、教え、育てていくこと。」 それが「教育」である。 ずっとそう考えてきました。 それゆえに、時には傲慢になりました。 謙虚さがなくなりました。 「俺が教える…

「小さな頼まれごと」の中で生きる

最近少しずつ自分の考え方が変化してきていることを感じています。 最近の感じる大きな変化。 それは 「小さな頼まれごとの中で生きていこう」 と心から思えるようになったことです。 昔(といっても最近までそうでしたが…)は「大きな頼まれごとの中で生き…

「つながり」は経済格差を超えられるのか?

昨日は教育人間塾でした。 今回は 「学校教育は家庭教育とどう接続するのか?」 というテーマでお話をきかせていただきました。 非常に興味深いテーマです。 今回の発表の中で最も思考を揺さぶった言葉。 それは 「つながりは経済格差を超えられるのか?」 …

「学び合い」と「孤独」

一人でいると孤独感 二人でいると劣等感 三人でいると疎外感 なるほど。 人との繋がりの核心をついた言葉だなと感じる。 人はどんな状況に陥っても足りないところに目を向けるものだ。 繋がりがなければないでそれを嘆く。 繋がりが生まれれば生まれたで、他…

孤独の価値とは?(4)

では、私は何を目指すのか? 「孤独というものの価値」について論じていると、 「誰とも繋がる必要なんてない。常に孤独でありなさい」 「俺は孤独でいたいんだ!だから近寄るな!」 なんて勘違いされてしまうかもしれません。 しかし、勘違いしてほしくない…

「繰り返せる環境」が心の余裕を生む

子どもたちを伸ばしていくために必要なこと。 それは、「教師の心の余裕」です。 教師の心は、子どもたちに伝わります。 教師自身が何かにとらわれ、焦っている状況であれば、子どもたちもそれを感じ取りそわそわし始めます。 逆に、教師がドンと構え、心の…

孤独の価値とは?(3)

「学び合い」の最終目的地は「孤独」である。 「孤独」の本当の意味を理解するために、「学び合い」が必要なのだ。 最近そんなことを感じ始めました。 これは以前とは正反対の価値観となります。 (1)の記事でも述べましたが、「学び合い」をはじめたころ…

孤独の価値とは?(1)

学び合いに出会った頃、一つの確信が自分の中に生まれました。 それは 「人と繋がり合いながら学ぶことが未来を切り拓いていくためには必要不可欠である」 という考えです。 子どもたちが前を向き、じっと教師を見つめる。 教師と子どもという縦の会話が中心…

孤独の価値とは?(2)

私が常に感じていた疑問をときほぐしてくれた本。 それは 「幸福について―人生論―」 ショーペンハウアー著 です。 彼は、著書の中で「孤独」の価値を訴えます。 「孤独」という言葉は誰もにマイナスのイメージを抱かせます。 ゆえに人は「孤独」を人は忌み嫌…

而立+3

33歳になりました。 お祝いのメッセージをありがとうございました。 日々たくさんの人に支えられて生きていることを実感しました。 その支えに感謝しながら、33歳の一年も突き進みたいと思います。 それにしても30代に突入したのがつい先日のように感…

せんせいのおしごと

学級をまとめていくために必要なことって何? 昔はそんな疑問を常に抱えていました。 教育技術やテクニックをがむしゃらに追い求めていたのも、そんな疑問を抱えていたからです。 「こんなことをすれば学級はまとまる?」 「こんなことを話せば学級は崩れな…

[思考]「よい授業」とは失敗の不在によってもたらされる 最近強く思うことがあります。 それは 「幸せ」とはよそには存在しないのではないか? ということです。 「幸せになりたいなぁ。」 「幸せになるにはどうすればいいんだろう?」 昔からよくこんなこと…

而立+3

33歳になりました。 お祝いのメッセージをありがとうございました。 日々たくさんの人に支えられて生きていることを実感しました。 その支えに感謝しながら、33歳の一年も突き進みたいと思います。 それにしても30代に突入したのがつい先日のように感…

せんせいのおしごと

学級をまとめていくために必要なことって何? 昔はそんな疑問を常に抱えていました。 教育技術やテクニックをがむしゃらに追い求めていたのも、そんな疑問を抱えていたからです。 「こんなことをすれば学級はまとまる?」 「こんなことを話せば学級は崩れな…

「よい授業」とは失敗の不在によってもたらされる

最近強く思うことがあります。 それは 「幸せ」とはよそには存在しないのではないか? ということです。 「幸せになりたいなぁ。」 「幸せになるにはどうすればいいんだろう?」 昔からよくこんなことを考えていましたが、その考え方は少し違うのかな?と思…

「方法」と「人」を超えて

村山紀昭さんの主宰する「教育人間塾」に私の大切な友人の坂内智之さんがきて話をしてくださいました。 発表内容は 「放射線教育の実際と課題」 「これからの授業とは〜方法と人を超えて」 の二本立てです。 坂内さんとは郡山の赤木小学校時代の同僚。 毎日…

子どもの心に「ひ」をつける

以前私の尊敬する方にこんな質問をしたことがあります。 「教師として生きていくうえで大切な力があるとすればどんな力だと思いますか?」 普段からそういう問いに正面から向き合っているのでしょう。 その方はすぐに答えました。 「子どもの心にひをつける…

不便=幸福?

「心は光の速度で変わる」 そんなことをずっと感じていました。 さっきまであんなに幸せだったのに、なぜかその気持ちが消え、一気に沈む。 そんなことがよくあるものです。 こんな風にころころと変わる心をどのように乗りこなしていけばいいのかな? そんな…

「承認されたい!」という本能

人は常に他人からの「承認」を渇望している。 そんなことを感じます。 偉そうに書いているけれども、もちろん自分もその一人であります。 もっとほめられたい。 誰かに認められたい。 自分を見てほしい。 そんな思いは多かれ少なかれ誰もがもっているもので…

「哲学」は若者を殺す?

「成長」という言葉の中には隠された悪がある。 「成長」とは必ずしも「善」とはいえない。 そんなことを考える。 成長するにつれて、物事に意味を見出すことができるようになっていく。 それは意味を見出さないと動けなくなっていくことにも繋がる。 「なぜ…

責任をもって失敗をすること

あることがきっかけで、ふと自分の教員人生を振り返る機会をいただく。 20代の頃を振り返ると、おもしろい。 自分がどういう価値観を抱いて突き進んできたのか? どこでその価値観が不完全だったことに気づかされる出会いをしたのか? そして、どのように…

今年も一年ありがとうございました。

そろそろ一年が終わろうとしています。 今年も一年いろいろなことがありました。 今年は自分自身と徹底的に向き合う(向き合わされる?)一年でした。 その中で得た多くの気づき。 これはこれからも生きていくうえで大切な土台となるような気がします。 考え…

起立!

「起立!」 大きな声で号令をかける。しかし、誰も立たない。 きょとんとした顔で自分を見ている。 「おい・・・。ちゃんと聞いているのか?」 もう一度いう。 「起立!」 それでも誰も動かない。も・・・もしかして? 「みんな。立ちましょう。」 スッと全員が立…