「方法」と「人」を超えて

村山紀昭さんの主宰する「教育人間塾」に私の大切な友人の坂内智之さんがきて話をしてくださいました。
発表内容は
放射線教育の実際と課題」
「これからの授業とは〜方法と人を超えて」
の二本立てです。



坂内さんとは郡山の赤木小学校時代の同僚。
毎日たくさん話をして、教育に対する大切な核となる部分を私に気づかせてくれた人です。
今回の話も坂内さんらしい、教育の本質に迫るものでした。


※坂内さんについて
http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20120326




「なにをやってもうまくいく教師」がいる一方
「なにをやってもうまくいかない教師」がいる。
結局「方法」や「技」で子どもたちが動くわけではない。
結局、最後に残るものは「教師の姿(在り方)」でしかない。
と坂内さんは述べます。
これは私も常日頃から考えていることです。うなずきながら聞きました。



私が一番心に突き刺さった言葉は
「教師ははじめから教師なのではない
子どもたちと対峙していくことで教師になる」
という言葉です。



はじめからベストな答えなどない。
必ずうまくいく、などというものものない。
迷いながら、悩みながらも、目の前の子どもたちをしっかり看て、自分ができることを積み重ねていく。
そんな日々が、教師を教師にしていくのでしょう。
そんなことを感じました。



坂内さんが新しい授業の可能性として話をしていた「アダプティブ戦略」。
これは
最適な方法などはない。
それをしっかり理解したうえで「構え」をなくし、子どもの状態に合わせていく。
というやり方です。
子どもたちの様子・状態を素早く見極めて、効力があったら投資する。
効力がなければ軌道修正・もしくは取り止めをしていく。
このような戦略です。



これは、「見る」ではなく「看る」ことができる。
すなわち「目」だけではなく、「耳」「手」「感覚」すべてをつかって子どもたちの状態を看
取ることができる教師にしかできないやり方です。


※「看る」について以前書いた記事
http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20120326



私にはまだ簡単に「できる」とはいえません。
だからこそ追い求めていく必要がありますね。



「方法」や「人」を超えた先にあるもの。
それを見極められる人へとじっくりと成長をしていきたい。
そんなことを強く考えさせられる時間でした。
素敵な機会をくださった村山さんに深く感謝いたします。





人間塾のあと、坂内さんとじっくり話したのですが、
私たちが実践してきた「インタラクティブカリキュラム」について整理がついてきました。
私の友人の高橋尚幸さんはこの実践で子どもたちをぐんぐんと伸ばし、すごい6年生を育てています。
しかも、この実践を論文にまとめ、「東書教育賞」を受賞したとのこと。
今日はその受賞式のため東京へと行っているそうです。
さすがです。

インタラクティブカリキュラム」は『学び合い』から「学び続ける」への深化を目指し、創りあげた手法です。
(その根底には「教師の在り方」が流れているので、取り入れていくことは難しいのですが・・・)
※「インタラクティブカリキュラム」について以前坂内さんが書いた記事
http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20130517


整理されてきたことで、様々なことが見えてきました。
これを近いうちに公開していけたらいいなと考えています。
詳しくはもう少しつめてからお知らせします。
公開していくことで、これからの自分の学びにも繋げていきたいなと思っています。