わからないものがわかる。

最近わかってきたこと。 それは「自分が何がわからないのか」ということ。わからないものがなんなのか。 それがわからずがむしゃらに進む時期は通り過ぎた感がある。 自分の中でまだつながっていないもの。 それが少しずつ見えるようになってきている。前へ…

「できる」がスタートライン

今年度の実践を通して見えてきたこと。それはスタートラインへの立たせ方だ。 「書くことがゴールではない」 これはインタラクティブカリキュラムを実践するにあたって何度も反芻する言葉。 「書く(表現する)」という経験を積み重ねていくだけで終わっては…

押し上げる・引っ張り上げる

最近感じていること。 それはこの世には「押し上げる教師」と「引っ張り上げる教師」という二通りがあるということ。「押し上げる教師」はとことん子どもたちに寄り添う。懸命に抱きかかえ、一歩上の階段を這い上がらせる。何をすればこの段差を乗り越えるこ…

学び続ける授業へ〜「みんなができる」という言葉からの決別〜

17、「みんなができる」から「学び続けられる」へ「みんな(全員)ができる」 「学び合い」の中で象徴的に使われる言葉です。 しかし、「みんなができるようになる」ことが我々のゴールでしょうか? それは思います。 「みんなができるようになる」ことは…

学び続けていける授業とは?〜?ゆるくつながる〜

20、学び続けていける授業とは?「学び続けていける授業」 これを創っていくために必要なことはなんなのか? 子どもたちが学ぶ環境をどのように変えていけば、子どもたちは安心して学び続けていけるのか? B先生と私は対話を通して深めていきました。対話…

「遊ぶ」と「学ぶ」

「遊び」を通して「学ぶ」 昨日の研修でこんな言葉を聞いた。 しかし、そうなのか? 子どもにとっては「遊び」も「学び」であり「学び」も「遊び」。 自分の子どもを見ていてもそんなことを感じる。 子どもたちにとって本来「学び」と「遊び」の線引きなどな…

目的は何だ?〜「自立」から「学び続ける」へ〜

15、この授業の「目的」はなんだ?「このままではいけない」 K君の事件は私にそんな思いを抱かせました。 私は何を目指してこの「学び合い」をしているのだろう? この授業を通して私は子どもたちにどんな力を身につけさせたいと考えているのだろう? そん…

「学び合い」との出会い 〜小学校での挑戦〜

6、小学校教師になろう! 私は悩んでいました。 どんなにきめ細やかに指示をしても、わかりやすく説明しても育てられない心。 積み重ねてきた自信がすべて崩れ落ちてしまうような感覚を覚えました。 私の心は折れかけていました。 そんなことを考えていく中…

募る違和感〜「学び合い」でぶつかる壁〜

11、「学び合い」を学ぶ どんなにあがいても自分が育てきれなかった部分を育てることができるかもしれない。 そんな直感を得た私は「学び合い」について学び始めました、 「学び合い」とはなんなのか? 西川教授がネットにアップしていた「学び合いの手引…

授業が成立しない 〜初任校での悩み〜

1、学校の先生になりたい「大きくなったら学校の先生になりたいな」 漠然とそんな想いを抱き始めたのは中学校2年生の頃でした。その当時担任だったK先生は大学を卒業して2年目の国語の先生でした。いつも明るく、いろんなことを教えてくれる。常に自分た…

「心」ってどう育てるの?〜二校目の苦悩〜

4、いかに教えるか?「このままではいけない…」 ずっとそんな思いを抱いていた私はとうとう一歩踏み出すことにしました。 今までのようになんとなく授業を進めていても、授業が良くなっていくとは思えない。 …かといって誰かの授業を見に行く時間もない。じ…

(6)常に自分が主役の45分に

協同学習においてもっとも注意していかなければならないのは、なんとなく「わかったつもり」になってしまうことです。 一生懸命学び合っているように見える。 しかし、学び合ったあとにどの程度定着しているか確認してみると、さっぱり理解していなかった。…

(7)「書く」ことの利点

数年前のことです。ある講演会に参加させていただく機会がありました。 その方は「書くことの価値」を様々なデータをもとに話されていました。 その時具体例として述べていたのが以下の話です。 子ども達の聴く姿勢を鍛えるには「書かせる」といいですよ。 …

(1)教師として必要な想い

「良い授業をしたい!」 そんな想いを抱きながら毎日悪戦苦闘し続けていた20代。 「わかった!」「できた!」「なるほど!そういうことか!」 そんな子どもたちの声が聞きたくてがむしゃらに突き進む毎日でした。 毎晩遅くまで教科書とにらみあい、明日の…

(2)良い授業とは?

「良い授業がしたい!」 以前はそんな想いでがむしゃらに突き進んでいました。 しかし、先ほどの対話によって 「良い授業って一体どんな授業なのだろう?」 と考えるようになったのです。 はずかしながら、今まで私はそのような問いに向き合うことなく授業に…

(3)子どもたちを成長へと導くために必要なこと

大切なのは「いかに教えるか」ということの先にある。このように述べると、一斉指導(教えること)が悪で、子どもたちに任せ考えさせること(協同的な学び)が善なのかと考えてしまいがちです。 私自身もそのような考え方に陥ってしまった時期がありました。…

(4)良質なインプット・アウトプットとは?

大切なのは教わる(インプット)ことと、それをもとに表現・行動する(アウトプット)ことを繰り返していくこと。 これは誰もが共感してくださるのではないでしょうか?どの先生も授業において必ず話を聴く場面も、自分の考えを表現する場面も設定しているは…

(5)子どもたちが成長させるために必要なこととは?

子どもたちが成長し続けていける授業をつくるためには「良質」のインプットとアウトプットを繰り返ししていける場を保証することが大切になります。 教えてほしい(インプットしたい)時に「教えて」と言えること。 表現したい(アウトプットしたい)時に全…

人の生きる意味

「人はなんのために生きているのだろう」 こんなことをふと考える。この問いを抱くと同時に湧き上がる問いは 「人の生死とは何か?」 という問いだ。誰にでも必ず訪れる「死」。 誰もが必ず死ぬのになぜ人は生きるのだろう。 生きることの目的とはなんなのか…

委ねない

例えば山の中で道に迷ったとする。 メンバーの中に目的地へ至る道筋を知っている人がいるかいないか。 それは死活問題だろう。 今どちらの方向へ向かっているのか? 目的地に近づいているのか? この先に待ち受けているものは何なのか?それを理解し、道を指…

「おあずけ」が生み出す思考停止

授業において「おあずけ」の時間を減らす。 「おあずけ」の状態が長くなれば長くなるほど思考は低下し、停止していく。 「先生。めあては書いてもいいですか?」 「先生。式は書くんですか?」 「先生。色で書いてもいいですか?」 「先生。まとめは書くんで…

「放す」ために「握る」

「自主性」と「主体性」はどう違うのか? 同じように捉えられるこの言葉だが、この違いがしっかりと理解できることで様々なことがつながってくる。 この記事を読んでいろいろなことを考えさせられた。 http://u-note.me/note/47485918 「自主性」とはやるべ…

価値は生み出すもの

必要ないと感じたことはやらない。 ずっとそれを貫いてきた。 しかし、最近はその考え方が変わってきた。 「本当に必要なことをやるために、必要のない(と思われる)こともしっかりやる」 のだと。 「必要」「不必要」という線引きをするのではなく、それら…

あいさつ

「うちのクラスの子はあいさつが出来ない。」 そんな声を耳にする。 しかし、それは心が閉じている証拠。 「あいさつをしろ」と強く指導しても意味はない。 心が閉じているのだから力づくでこじ開けても必ず閉じる。 「あいさつ」は自分の心の状態を表すバロ…

良質の「インプット」良質の「アウトプット」

「話をしっかり聞きなさい」 教師はインプットの価値を語る。 しかし一方で 「主体的に行動しなさい」 とアウトプットの価値を語る。 「インプットとアウトプット。 どちらが子どもを伸ばすのだろう?」 そんなことをずっと考えてきた。 インプットとは誰か…

「発達段階」との折り合い

中学校教師を7年間勤めた後、小学校教師になり感じた違和感がある。 それはやたらに「発達段階」という言葉を耳にすること。 私の勉強不足だっただけなのかもしれないが、中学校教師だったころ、「発達段階」という言葉を多用したような記憶がない。 小学校…

「主体性」なんてない

「どうやったら子どもたちに主体性を育てられるのか?」 何年もずっと考えて続けてきた問い。 最近この問いへの答えが見えてきた。 結論から言う。それは 純粋な「主体性」なんて存在しないということ。 存在するとすればそれは「条件付きの主体性」だ。 こ…

行事論「積み重ね」が成長を生む

坂内さんの記事。http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20141108まったくその通りだなと感じる。 教育のインフレーション。 やればやるほど、「もっとすごいものを」「さらに上を」という風にハードルが上がっていく。 現在の教育の世界の息苦しさはここにあるとい…

「つながり」が子どもを成長させる

「つながり」が人を育てていく。 そんなことをひしひしと感じる今日この頃。 どんなに優れた教育実践であっても単発では何の意味もない。 どんなにすばらしい行事をつくりあげても、それで養った力が日常にフィードバックされていかなければただの打ち上げ花…

すべて「自分」

「変わったね」 そんな言葉をよく言われる。 そんなことを言われると 「本当の自分って何?」 なんて考えてしまう。 いろいろ考えた結果導きだした答え。 結局選んだものが自分自身。 「自分らしいな」 と思える部分も 「自分らしくないな」と思える部分も。…