「遊ぶ」と「学ぶ」

「遊び」を通して「学ぶ」
昨日の研修でこんな言葉を聞いた。


しかし、そうなのか?
子どもにとっては「遊び」も「学び」であり「学び」も「遊び」。
自分の子どもを見ていてもそんなことを感じる。
子どもたちにとって本来「学び」と「遊び」の線引きなどないのだ。


その線引きをするのは大人。
「遊び」=楽しい
「学び」=つまらない
と考えている大人なのだ。


本来「遊び」と「学び」の区別などない。
しかし、年齢を重ねていくうちに両者に隔たりが生まれてくる。
その時に教師がとりがちな選択。
それは「学び」の入り口を「遊び」にすることで、「学び」の敷居を下げていくこと。
それは「子どもだまし」というのではないか?
「学び」はつまらない。だから「遊び」ながら学んでいこう。
学びのハードルを下げて、「やりたい」「おもしろそう」と思わせる。
年齢を重ねた子どもたちにその方法をとることに違和感を覚える。


「遊び」を通して学ばせる。
これは幼稚園の先生方が追い求める課題だろう。
小学校教師ならば求める者はむしろ逆。
「学び」を通して遊ばせる。ということ。


「なっ?学ぶことってすごい楽しいだろ?」
「やればやるほど楽しくなるよね。学びで遊ぶことってできるんだよ」


「学び」を通して遊ぼう。
でも両者には本来線引きなんてないんだよ。


それを伝えることこそ、小学校教師の役割ではないか?


「学ぶってしんどいよな。だから、楽しく遊びながらやるか。」
これは学びのハードルを下げている。
「遊び」=楽しい
「学び」=つまらない
この構図をぶちこわす。
そんな教師でありたい。