雑感

起立!

「起立!」 大きな声で号令をかける。しかし、誰も立たない。 きょとんとした顔で自分を見ている。 「おい・・・。ちゃんと聞いているのか?」 もう一度いう。 「起立!」 それでも誰も動かない。も・・・もしかして? 「みんな。立ちましょう。」 スッと全員が立…

見えるから見えなくなるもの。見えないからこそ見えるもの。

今年は一年生を担任させていただいている。 子どもたちはいつも本気だ。 どんなことも全力。 自分自身もかつてはそうだったのかな? 共に時間を共有していると自分が過去に置き忘れたものを思い出させてくれる。 ふと思う。 子どもたちはいつから本気を出す…

善も悪も存在しない

人生そのものには目的も意味も価値も存在しない。 それを理解したうえで、いかに自ら目的や意味や価値を創造していくか? そこが大切なのだろう。 人は皆、誰もが「孤独」である。 一人で生まれ、一人で死んでいく。 一人一人背負う運命も異なる。 どんなに…

いばるな。でもなめられるな。

教師として子どもたちと向かい合う。 その時に必要となるものが「厳しさ」であり、「優しさ」であろう。 どちらが大切か?という不毛な二項対立にはもちこまない。 どちらも大切なのだ。 今までの教員人生の中で痛感したこと。 それは「優しさ」と「厳しさ」…

「経験」は「力」へと変わる

「力が足りないな。」 自分自身に対してずっとそのように感じてきました。 しかし、今日妻と話をしていて、様々なことが見えてきました。 「本当に足りないのは力ではない。足りないのは経験だ。」と。 「力」とは何でしょう? 誰もが始めは力足らずです。 …

繋がりを断つ言葉

結局は人の心のなのだ。 以前からぼんやりと考えていたことですが、最近強くそう思います。 「やるのがあたりまえ」 「やってもらってあたりまえ」 そのような関係に成り下がってしまったとき、「心」というものは少しずつ削がれていくのだと思います。 トラ…

再チャレンジ

先日、ウサギのえさやり当番のため、学校のウサギ小屋にでかけました。 ウサギにえさをやり、水をくもうと水道へ向かおうと小屋を出ると。 「!!!」 目の前に巨大な蜘蛛(クモ)の巣! そして、真ん中にはその主にふさわしい巨大な蜘蛛が! ギョッとしまし…

在り方を磨く場を

「いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝手に学んでくれる。」 松下村塾の設立者、吉田松陰が語った言葉である。 教師に与えられた役割は、知識のもっと根底にある「志」を刻むことなのだろう。 で…

まだまだですね。

昨日で1学期が終わりました。 私は今、自分を恥じています。 自分の教育観が「疑い」から始まっていたことに気づいてしまったのです。 勉強=嫌なもの この構図を崩す。 呼吸をするかのごとく学ぶ子どもを育てたい。 ずっとそう思ってきました。 しかし、こ…

自分の色

坂内さんの記事を受けて。 http://d.hatena.ne.jp/tontan2/20130517 今回坂内さんと高橋さんと教育論文を作成して、心に感じたことがあります。 それは、自分の色です。 坂内さんはひらめきがあります。 何かと何かを繋げて、さらによいものを創り出す眼をも…

幸福は「意志」である

「仲間がいること」 私はこれが学び続けるために必要なことだと考えています。 どんな人も、1人ではくじけそうになってしまうものです。 「どうしても考えていると不安になってしまうんだよね。」 そんな言葉をよく聞きます。 しかし、それは逆だと思います…

過去は変えられる

「今の苦しみは、未来に自分を彩る最高の話題になる」 自分自身の経験を思い出して、最近このようなことを強く思います。 今の苦しみを「点」で捉えると、苦しみは苦しみでしかありません。 しかし、これを現在と未来の「線」として捉え始めるとものの見方が…

「いつでも・どこでも・だれとでも」

「学び続ける」 これは私の心の中に核としてある考え方です。 常に子どもたちに語ってきたこと。 それは 「いつでも・どこでも・だれとでも学び続けられるあなたであってほしい」 この考え方を強く心にもつようになったのは、震災の時のことです。 3月11…

「ほっ」とすることがスタートライン

ある方へのエールをこめて。心の成長は目には見えにくいものです。 たいていの場合はあとで振り返ってみると 「ああ。あれが自分を大きく成長させたな〜」 と感じるものです。そして、心を成長させるのはたいていの場合、苦しい出来事が多いものです。 なぜ…

子どもの心に火をつけるために大切なこと

こどもたちの学びに火をつけるにはどうすればよいか? そんなことを常に考えます。 様々な試みを続けていく中で、子どもたちの心に学びの火をつけるために大切なことが見えてきました。 1つ目。ふたをしないこと。 こどもたちはやりたいという思いにあふれ…

「強制」の出口

「強制」と「自主性」 「一斉」と「協同」 一見矛盾しているものを繋げ、融合していける教師こそが「力のある教師」なのだと思う。 http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20121222 自分が常に抱き続けている目的。 それは「学び続ける」ということだ…

成長の三段階

最近見えてきたこと。 それは「成長には三段階のステップがある」ということ。 荒削りな論だが、思考のメモのために書き表しておこうと思う。 第一段階。 自分の核になる理念を探し求める段階。 自分が何を思い、何を目指し、何に向かって歩むべきかを模索す…

軸は「自分自身」

「周りの状況によって、○○ができるかは変わるよね。」 私も前はそのように思っていた。 何かを突き通せるか否か? それは 周りに仲間がいるか。 どんな上司か? どんな学校か? という自分の周りの環境に大きく左右されると。 しかし、最近そのような考え方…

「正しい道」ではなく「楽しい道」を

最近、ある方からお聴きした言葉で、私自身をグッと成長させた言葉があります。 それは 「正しい道ではなく、楽しい道を」 という言葉です。 以前の私は人とぶつかってばかりいました。 「こうあるべきだ」 「こうすべきだ」 「こうしなくてはならない」 「…

素敵な時間をいただけたことに感謝

「学び続ける子どもの育成を目指して」 というタイトルで教育人間塾において発表させていただきました。 自分が今まで歩んできた道を振り返りながら、試行錯誤した日々をかみしめるように発表させていただきました。 いつも思いますが、私は本当に周りの方々…

小中9年間を見通せる教員へと

今年度は私にとってチャレンジの一年になります。 今日は始業式。 今年度、私は小学校1年生の担任となりました。 昨年度は5年生担任でした。 5年生の1年間を共に過ごした子どもたちが新6年生として私の教室にお世話にきてくれるのです。 今日の入学式で…

「正しい」「正しくない」を超えて

「正しい」「正しくない」 これを論じることはほぼ無意味だと思う。 その人自身のものの見方、考え方、取り巻く環境によって「正しい」か「正しくない」かは変わってくるからだ。 しかし、多くの人は(もちろん自分も含めてである)「正しい」「正しくない」…

常識は突き崩すもの

相手のニーズにどう応えるか? この考えは確か大切だ。 相手のために何ができる? それを常に考えることは人として大切だろう。 しかし、「ニーズに応え続ければ道はひらけるか?」と聞かれれば答えは「NO」だろう。 なぜならば、人はイメージができる範囲で…

こどもたちの想いに蓋をしない

「パパ〜みて!」 4歳の娘が嬉しそうな顔でもってきた紙。 見ると「ドレミ・・・」と書かれています。 どうやらお気に入りの楽譜から音階を写したようです。 最近ひらがなが書けるようになった娘。 書けるのがうれしくてたまらないようです。「ひらがなを覚え…

あふれだす言葉

昨日は修了式でした。 わたしの担任した5年生のこどもたちもいよいよ6年生です。 修了式で、うちのクラスは一年間の成長を作文にして読むことになっていました。 代表としてステージに立った子は堂々と一年間の成長を読みあげました。 終わってから何人も…

「発達段階」は乗り超えるもの

子どもたちの力を最大限に伸ばしていくために必要なこと。 私は2つあると考えます。 1つ目は「認め、励ますこと」 2つ目は「求めること」です。 私はぶれません。 なぜならば小学校5年生にも、自分の4歳の娘にも同じことを語るからです。 もちろん伝える際に…

「協力」と「おせっかい」

先日の出来事。出来事。 息子が「溶連菌感染症」にかかりました。 ゴホゴホとひどい咳をしていた息子が、部屋で嘔吐してしまいました。 私と妻は、まず娘をその場から離しました。 息子をお風呂へと連れていき、洋服を洗い、消毒をし… 仕事は山ほどあります…

「競争」と「協同」は矛盾しない

当たり前の光景になりすぎていた。 しかし、これを創るために4月から語ってきたんだよな。と感じさせられる光景があった。 それはテストを返却した時のことだ。 昨年の4月を思い出す。 テストの出来が悪かった子。 彼らはテストをもらったあとどうしたか。…

灯をともす教師

私には尊敬する方がたくさんいる。 その1人に支援員の方がいる。 その方は支援員として私の教室に1学期から入ってくださっている方だ。 その方はもと校長先生。 はじめは少し緊張した。 そんな方に週に何時間も授業を共にするのだから。 しかし、一緒に過…

すいせん文から感じる成長

国語の「すいせんしよう」という単元があります。 「きずなタイムのテーマ」を考え、すいせん文をまとめました。 「きずなタイム」というのはクラスで行っているミニ発表会のようなものです。 月の初めにテーマを決め、それをもとに班のメンバーで一ヶ月間計…