1つだけ

子ども達との出会いが近づいている。
「黄金の三日間」という言葉に聞かれるように、子ども達との出会いは大切。
多くの教師はこの期間にどんなことをするかに頭を悩ませる。



「あれも伝えたい」
「これも伝えたい」…
思いばかりが膨らんでいく。



この思考に陥ったら注意が必要。



そもそもたった数時間ですべてを伝えられるわけがない。
初めから100点の語りなどない。
集まった子ども達に応じて行動を修正していく。
自分の考えに縛られるな。
「軸」は子ども達にある。
数時間で子ども達にすべて語り尽くすことはできない。



だからこそ「削ぎ落とす」



あれもこれも付け加えない。
自分が担任でいられる間、常に語り抜くことだけに絞り抜く。



「自分の目的」と「子ども達の目的」をすり合わせる。
そもそも「目的」は一番奥にあるもの。擦り合わないわけがない。



「目標」を語るな。「目的」を語れ。
「目標」を語るからズレが生じる。
子ども達を本気で育てたいならば、子ども達を子ども扱いするな。
常に「目的」レベルの話をしろ。
子ども達を甘くみるな。



あれこれ詰め込みすぎて、結局何も伝わらない。
そんな風に貴重な子ども達との出会いを食いつぶしてはだめだ。
一つだけ。
たった一つだけでいい。
極限までそぎ落とす。
一転突破でなければ子ども達の心には何も刻まれない。


さあ。何を語る?