再チャレンジ

先日、ウサギのえさやり当番のため、学校のウサギ小屋にでかけました。
ウサギにえさをやり、水をくもうと水道へ向かおうと小屋を出ると。


「!!!」


目の前に巨大な蜘蛛(クモ)の巣!
そして、真ん中にはその主にふさわしい巨大な蜘蛛が!


ギョッとしました。
水道へいくにはその前を通らなければならないのです。
しかし、どうしてもピーンとはっている一本の糸を切らないと通れないのです。


「ごめんね〜。」
と思いながら、指で一本の糸を切り、巨大な蜘蛛のそばをくぐりぬけ水をくんできました。


ウサギに水をやり、「さて、帰るか」と思ってウサギ小屋を後にした時、蜘蛛の動きが目に入りました。



なんと。
その蜘蛛は、自分の巣を壊し始めたのです。
私ははじっこのたった一本の糸を切っただけです。
巣にはほとんど何の影響もない(ように感じました。)のです。


なのに、その蜘蛛はすべて手足で巻き取り、どんどん巣をくずしていくのです。


その光景を見て少し、驚きました。
と同時に、その蜘蛛に対して「こいつすげえな!」という気持ちが湧いてきました。


壊すことになんの躊躇もない。
私という理不尽なものの存在のせいで、巣が壊されたのにも関わらず。


彼は前しか向いていないのです。(蜘蛛だから当然なのですが、その時の私にはすごいなと感じたんですよね。)


自分は蜘蛛より優れている。と思いがちですが、果たしてそうでしょうか?


理不尽なことがあってもあるがままを受け入れ、前向きでいられるでしょうか?
自分が懸命に築き上げてきたものをためらいなく壊すことができるでしょうか?


スクラップ&ビルド。
いかに0に思考を戻して、再チャレンジできるか?
誰かが自分に学べと言っているような気がしたうさぎ当番でした。