3号 わからないんだ。教えて。

こどもたちにかしこくなる魔法の言葉を教えました。
その言葉とは
「わからないんだ。教えて。」「こまっているんだ。助けて。」
という言葉です。



こどもたちを育てる上でいつも私が頭に描いていること。それは「自立」です。
前にも述べたかもしれませんが、「自立」とは、何でも1人でやれるということではありません。
私達大人だって、すべてを1人でやりきることはできませんよね。
多くの人が支えあって、お互いに力を出し合ってこの社会は成り立っています。
「自立」とは、あらゆる手段を使って前へ進み、学び続けられる力のことなのだと思います。



自分の力で考え抜き、前へ進むことも「自立」
人の助けを借りながら、前へ進むことも「自立」
私はそう考えています。



学校という場は人と関わることを学ぶ場です。
人を支え、人に支えらながら自分が伸びたと思える毎日はこどもたちにとって大切です。


しかし、こどもたちはわからないことがあったり、困ったことがあったりすると黙りこくります。
きっと「わからない」「こまっている」と口に出すことが恥ずかしいことだと考えているのでしょう。



わたしが一年かけてこどもたちに伝えたいことがあります。それは
「わからないこと」「できないこと」「苦手なこと」「まちがってしまうこと」があるのは悪いことではない。しかし、それをそのままにしておくことは悪いことだ。ということです。



だれだってわからないことはあるのです。だれだって失敗してしまうことはあるんです。
大切なのはそれに気づいたあとなのです。
自分を高めるために一歩踏み出せる人であってほしいと常に願っています。
その一歩を踏み出す時に、大切になってくる言葉。それが
「わからないんだ。教えて。困っているんだ。助けて。」
という言葉でしょう。
今まで何人ものこどもたちを見てきましたが、
「わからないんだ教えて。困っているんだ助けて。」
という言葉を自然に口にすることができる子は本当にたくましく育っていきます。
自分で一歩踏み出す力をもっているのですから。



この言葉が自然に出るような子どもを育てていきたい。
この言葉を自然に受け止めあえるようなクラスを創っていきたい。
常にそう考えています。
こどもたちの日々の成長を少しずつ少しずつ積み重ねていきたいと思います。


今週も一週間、こどもたちは一生懸命伸びようと努力し続けました。
たくさんほめてあげてくださいね!