2号 よいケンカ 悪いけんか

「ケンカをすることは悪いことではないんだよ。ケンカをすることで勉強になることもあるんだ。」
「でもね。ケンカには『よいケンカ』と『悪いケンカ』がある。そのみわけかた教えるよ。」
先日、ちょっとしたケンカがあった時、そんな言葉で話し始めました。



悪いケンカ
「あなたが○○したから。」(くちをとがらせて)
「いや、その前にきみが○○したからでしょ?」(くちをとがらせて)
「ちがうよ!あなたが・・・」
良いケンカ
「ぼくは○○されるといやなんだ。」
「そっか。わかったよ。わたしは○○のようにしたいんだ。」



「あなた、きみ」という「あなたメッセージ」がたくさん使われているケンカは、悪いケンカ。このケンカは人の悪いところばかりが見えてきて、どんどん仲が悪くなります。
一方「わたし、ぼく」という「わたしメッセージ」がたくさん使われているケンカは、良いケンカです。お互いに自分がしてほしいことを話して、自分の心を理解してもらおうとするからです。



学校でしか学べないこと。それは「人との関わり方」だと思います。自分自身を伸ばしていくためには、どうしても仲間の力が必要です。人とうまく関わることができる人は、仲間の力を得て、どんどん成長していくことができるのです。
ということで、私はいつもこども達に「友達とどのように関わっていくのがよいか」を話します。
4月当初、クラスには様々なトラブルがありました。しかし、最近は少しずつ減ってきたように思います。中には、私に頼らなくても、
「わたしそういうことされるといやなんだ。」
「ごめんね。」
というようにトラブルを自分達で解決することができるようになってきた子もいます。
こういう成長ってすてきですね。



自分の想いを自分で伝えられる。自分たちで自分たちの問題を解決しようとしていける。
これは「自立」にむけて大切なことですね。今後も少しずつ心を耕していきたいと思います。