「発達段階」は乗り超えるもの

子どもたちの力を最大限に伸ばしていくために必要なこと。
私は2つあると考えます。
1つ目は「認め、励ますこと」
2つ目は「求めること」です。



私はぶれません。
なぜならば小学校5年生にも、自分の4歳の娘にも同じことを語るからです。
もちろん伝える際に相手によって言葉は変えます。
年齢が低ければ、わかりやすくたとえを使ってなんとか伝えようと努力します。



しかし、基本的に伝えることは変わりません。
目的の大切さ。学ぶとは何か。強さとは何か。学校とは何か…。
大人になっても学んだことがそのまま通じる。
そんなものを語り続けていきたいと考えています。



はじめは当然、子どもたちはそのような語りに慣れていません。
だから何度も何度も語ります。




「発達段階を考えるとこの学び方は5年生には難しいのではないのかな?」



今のクラスを担任した当初、ある方に言われた言葉です。最近になってその方と再び話す機会がありました。
話の中でその人はこのように言いました。



「この学びは5年生だからできるんだね。」と。



この言葉を聞いて私は嬉しくなりました。
この方の言葉の変化こそ、子どもたちは「求めれば伸びる」ということを証明していると思います。



「発達段階」は一人一人違うものです。
ぐんぐん伸びる者もいれば、ゆっくり伸びていく者もいる。
一人一人違うのが当然です。
しかし、私たちは線を引いてしまいがちです。
「5年生であればこのぐらいのレベル」と。



「一人一人伸び方は違うものだよ。だからじっくりやろう。何度でもやろう。今はできなくても、きっとできるようになるよ。」




「発達段階」は線を引くための道具ではないと思います。
世間で言われている「発達段階」を乗り超えさせる。
それが教師としての私の役割だと考えています。



「認め、励まし、求めた分だけ伸びていく」
これは小学校5年生であろうと、
小学校1年生であろうと、
4歳の子どもであろうと変わらないと私は思うのです。


「学び続ける」
子どもたちに語る以上、私も学び続けます。
自分自身も「発達段階」を乗り超える教師でありたいと思います。