価値観を心に刻む語り方とは?

さて、今回お伝えしたいのは、
「価値観を子ども達の心に刻み込む語り方」
です。


これを「テクニック」としてではなく「在り方」にまで落とし込んでくださることを期待して書きたいと思います。
テクニックとして使ってもすぐ見抜かれますからね。


まずは、「語る」という言葉から。
何度も書いていますが、「話す」と「語る」は違います。


この違いを知ることができたのは、約8年前。
ふと目にした本に書いてあった言葉です
その音にはこのように書いてありました。


「話す」は「放つ」
「語る」は「かた(づく)る」こと

(「語る」は「象る」と書いてあることもありますね。)


なるほど。
口から放たれている状態が「話す」
相手に目に見える形にして話をすることを「語る」
というのですね。


では、「目に見える形にする」ということはどういうことでしょうか?
当然ですが言葉は形になりません
ここでいう「形にする」ということは、つまり
「具体的にイメージさせてあげる」
ということです。



口にした言葉が頭の中には像を結び、様々なイメージがわいてくる状態。
これが「語る」ことができている状態です。



では、相手に具体的にイメージができる方法で「語る」ためにはどのようにすればいいのでしょうか?


これは私の長年の課題でした。
真剣に語ればいいのか?
目を見ればいいのかな?
低い声で話せばいいのかな?



いろいろ試してきたのですが、この冬休みにある方が教えてくれたことで、その謎が一気に解けました。
この方法を知ったことで、自分の語りの改善点が
見えてきました。



その教えとは何か?
それは、人間には「4つのタイプ」がいる。
ということです。
その4つとは


?なぜタイプ
?なにタイプ
?どうやってタイプ
?いますぐタイプ

です。

これは何かを進められた時にどんな反応をするかでわかるようです
例えば、

「瞑想って体にいいらしいよ」

と言われた時、
「えっなんで?」と聞く人は「なぜタイプ」です。
その人には、
それをやることがなぜいいのか?
やらないとなぜよくないのか?
を説明する必要があります。


2つ目「何タイプ」は結果をきにする人だそうです。
「それによって効果が出た人っているの?」
「データはあるの?」
などと、それをやった結果に質問をする人。
こういう人には、実際にやってみてどのような結果が出たのか?を丁寧に説明する必要がありますね。


3つ目。「どうやってタイプ」の人はやり方、手順を気にする人だそうです。
「瞑想ってどうやってやるの?」
と聞く人ですね。
このような方には、はじめにこうして、次にこうして…。
というふうに具体的に手順を説明してあげると良いのです。

最後の「いますぐタイプ」はそのままです。
「へえ〜。やってみよう〜!」
とすぐに動き出すタイプの人ですね。

調査結果によると、日本人の半数以上は
?の「なぜタイプ」と?の「なにタイプ」だそうです


このようなタイプがあるということがわかれば、自ずと語る際の改善点が見えてきます。
4つすべてのタイプに通じる「語り」が必要になってくるのです。

「なにタイプ」に向けては長所、短所を。
「なにタイプ」に向けてはやることによって得る結果を。
「どうやってタイプ」に向けては、具体的な手順を。
「いますぐタイプ」に向けては、すぐにやったことに対する賞賛を。


語り方が見えてきます。



(なぜタイプに向けて)
みんなこの勉強はやることによってこんな素晴らしさがあるよ。これがわからないとこんなことに困ってしまうね。
(なにタイプに向けて)
先生もこれを実際学んだら、こんなことができるようになったよ。こんな問題がすらすらできるようになったんだ。
(どうやってタイプに向けて)
これをマスターするためには
まず◯◯をする
次に◯◯をする
その次に…


あくまで例ですがこのような話し方が必要となってきます。


テクニックではなく「在り方」を語りたい。
常にそう思っている私ですが、今回テクニック的なことを書いたのはわけがあります。


それは、このテクニックは様々なものを「看る」力に繋がっていくと考えたからです。


これを語れるようになるためには、あらゆる角度で物事を看る経験が必要になってきます。
いつでもこれをスラスラ語れるほどに「在り方」を磨いていきたいものです。

「語る」ことも奥深いですね。



次回もおたのしみに。