人が「学び続ける」のも車が「動き続けるの」も仕組みは同じ!?

「学び続ける」
これは私の在り方の核です。



「学び続ける子ども達を育てたい」
これを追い求めていくことは、結局自分自身が「学び続けられる自己」でありたい。という願望へと繋がっていくんですね。
だって、学び続けられる自己を確立できたなら、自信をもってそれを語ることができますものね。



そんなことを常に考えていると、周り続けるもの
に興味がわきました。



ふと気になったのが「車の仕組み」です。
車ってエンジンをかけるとずっと周り続けますよね?
しかも、その回転する力を動力(前後へ動く)力へも変えていけますよね?
これってすごく興味深い。



そんなわけで、今回は
人が「学び続ける」のも車が「動き続けるの」も仕組みが同じ!
というテーマでお送りします。



車のエンジンの仕組みって知ってますか?
私も詳しいわけではないので、調べてみました。



ざっくりいうとこんな感じ。



車のエンジンの仕組み。

⓪ガソリンを買う!(これは当たり前ですね)
?ガソリンの含まれた混合機が注入!
?ピストンでギュ〜っと空気を圧縮!
?圧縮した混合気に火花を点火!
?爆発でピストンがおしさがる!
?排気される

詳しくはこちらをご覧くださいね。


http://www.ne.jp/asahi/happy/jollyboy2/carmec03.htm



なるほど、これがエンジンの仕組みか…。
この仕組みがあるからエンジンは動くわけか。



では、これを教室に置き換えるとどうなるのか?
少し考えてみました。


こんな風に置き換えてみました


・ガソリン=価値
・圧縮=本気で聴かせる
・点火=子ども達にやらせてみる
・排気=疲れ



⓪ガソリンを買う!

教師自身が価値を語れるまでに自分を高めておく!



?ガソリンの含まれた混合機が注入!

子ども達に、語りによってその行動の価値を注入していく。



?ピストンでギュ〜っと空気を圧縮!

その価値と向き合う場所の確保
ここで大切になってくるのが「聞かせる」ではなく「聴かせる」こと



?圧縮した混合気に火花を点火!

その価値をもとに子ども達にやらせてみる
「はい、どうぞ」「よし、やってみよう」のような言葉。



?爆発でピストンがおしあがる!

「話す、聴く、読む、書く、考える」のような実際の行動(アウトプット)が行われる。



?排気される

本気で取り組んだあとに残る疲れ





協同学習を展開していて

「はいどうぞ」で子ども達が動かないのです。

なんて悩みがありますよね?
それは、大草原の中でライターでカチカチと火花をおこして、
「う〜ん。アメリカに辿り着かないなぁ。」
なんて言っているようなものですね。


では、学び続ける子ども達を育てるためにチェックしておくといいことをあげておきましょう。



⓪そもそもガソリンはある?=注入できる価値が自分の中に核として形成されているか?

ガソリンがないのに車は動きませんよね。
教師自身が揺るがない信念のもとにこの「価値」を語れるか?
これがスタートラインですね。
これは「目的を定める」ことにも繋がってきます。



?しっかりガソリンを注入できているか?=子ども達の心に刻まれる語りができているか?


これはかなり重要ですよね?
刻むべき価値があってもそれがきちんと子ども達の心に届かなければ、始まりません。
子ども達の心に響く語りかけができるか?
これは教師にとって、かなり重要なスキルとなりますね。
(実は、子ども達の心に語りを響かせる際、知っておいた方が良い考え方があります。
これは私の尊敬する方に教えていただきました。
次回の記事で書きたいと思います。)



?圧縮しているか?=聴く(聞くではありません)環境を創れているか?



人を殺傷するほどのピストル。
なぜあんなほんのわずかな火薬であれほどまでの力が出せるのかわかりますか?


それは、圧縮されているからです。


あのわずかな量の火薬。
広い空間で火をつけたら、とたんに燃え広がってしまって燃え尽きてお終いです。
圧縮して、空間をせばめているからこそあの威力が生まれるのです。


「圧縮する」
これは「威圧的に話をする」という意味ではありません。
空間を狭めて、本気で耳を傾けられる環境をつくりだすのです。
坂内さんがよく言っていました。


「語りをするならば物理的距離を狭めると良い」と。


周りに集めて話をする
これだけで全然違います。
そして、しっかり「聴かせる」こと。
文字通り耳と目と心を使って「聴かせる」のです。
「任せる」という言葉に惑わされて、「ききかた」まで任せてしまってはだめですね。
ここをルーズにしてはいけません。
私自身も日々ここはチェックしています。



?火花をつけられているか?=子ども達にアウトプットする場があるか?



どんなに語っても、こども達自身が、自分でアウトプットしていく場がなければ、ピストンはおしあがりませんよね?
火がついて、実際に行動して見ることで、新たな価値が入る空間が生まれます。
失敗したとしても、成功したとしても、子ども達がおもいっきり行動できる場面を創り出せているか?
それをふりかえりたいものです。




まとめると、

車があってもガソリンがなければ動かない。
ガソリンがあっても圧縮しなければ動かない。
圧縮しても火花がつかなければ動かない。




人も同じです

「体」があっても「価値」がなければ動かない。
「価値」があってもそれに「向き合う場」がなければ動かない。
「向き合う場」があっても実際に「行動」にうつさなければ動かない。


ということです。



価値を刻むこと、聴く場を創り出すこと、実際にやらせてみること。
これらは教師にしかできないことですよね。
教師にしかできないことをしっかり感じ取り、子ども達を育てていきたいものですね。



それにしても、車の仕組みを考えた人はさすがですよね。
機械も人も、「続ける」ための本質は同じなのかもしれませんね。



さて、次回は先ほどのいった、
「子ども達の心に語りを響かせる大切な考え方」について書きます。
あまりテクニックは好きではないのですが、
みなさんのお役に立てれば嬉しいので。