メインテーマ決定

先日こんな話を聞きました。

「知識は行動することで知恵へと変わる」

どんなに素晴らしい知識も、聞いて学んだだけではたんなる「知識」でしかありません。
大切なのは、それを行動に落とし込んでいくこと。行動に落とし込むことで「知識」は自分に刻まれ、「知恵」へと変わるのだそうです。
その話を聞いて「なるほどなぁ。」と思いました。この言葉は我々の実践に密接に繋がっています。「言語化する」という行動を通じて、子ども達に学びを刻み込んでいく。「知識」を「知恵」へと深めていくのです。

我々の実践について詳しくはこちらをどうぞ。
http://manabitudukeru.g.hatena.ne.jp/furu-t/20121101


以前から「学び続ける子どもの会」のメインテーマについて、メンバーと議論を重ねてきました。議論を重ねていくうちに、「我々の実践とはどういうものなのか?」「その実践を通してどんな力を子ども達につけていきたいのか」が明らかになってきました。やはり、目的を共にして、議論し合える仲間がいるということは大切なことですね。
今回の議論を通して得たことは2つあります。1つ目は自分が直感でやってきたことが議論を通じてきちんと価値付けがされたこと。2つ目は目的がはっきりしたことでさらに伸ばしていくべき所が明確になったことです。今回決定したメインテーマをもとに私達はこれからも試行錯誤を続けていきます。この実践は今の教育界に大きな流れを創りだしていくでしょう。

では、決定したメインテーマとは?

それは「織り重ねる学び」です。
我々の実践の核となるのはなんといっても「子ども達の学びへの主体性」です。
「勉強は教えてもらうものではない。自ら学び取るものだ」
子ども達が皆そのように考えて、日々学びを深めていく教室ができつつあります。もちろん子ども達の主体性に丸投げしてしまうつもりはありません。そこには教師によるしっかりとした「縦糸」が必要不可欠となります。子ども達が学び合い、それを言語化し、それをもとにまた学びを深めていく…。子ども達の学びが紡がれ、織り込まれていく。そんな実践を目指します。
我々の実践は「織る」実践をいかに日常に落とし込んでいくかを追い求めます。どんなに素晴らしい実践でも、日常的に継続できなければ効果は薄まってしまいますね。
そこで、大切になってくる「織る」というキーワードの他に大切なこと。それは「重ねる」というキーワードです。
我々の実践の強みは子ども達の学びが積み重ねっていくことです。どんなにいい学びをしても、それが一度きりの打ち上げ花火では子ども達の真の成長には繋げていくのは難しいのです。いかに何度も何度も繰り返していくか?単純なことですがそれが子ども達の成長に繋がっていくのです。
ミルフィーユのように。一つ一つの学びが重なっていく。そしてそれが子ども達の知を形作っていく。そんな実践を目指します。

書くことを手段として、いかに子ども達の思考を揺さぶり続けていくか?
冬休みは、じっくりと思考を深めていく時間にしていきたいと思います。