記念か…

本日は終戦記念日
戦争を知らない我々にとっては「記念」という言葉に抵抗はない。
しかし、あの当時に自分が生きていたら本当に「記念」と呼ぶことができただろうか?




8月15日を「記念日」と呼ばれるようになったのはいつからなのだろうか?「あなたと出会った記念に…」「これは記念に残しておこう」…
「記念」という言葉はプラスのイメージが沸き起こる言葉。




終戦時に生きていた方々はきっと複雑な心境だったはずだ。
戦争が終わったことを「記念」と呼べる心境ではなかったはずだろう。
負けた悔しさ、失った悲しみ…
先人がそれらをすべて乗り越えてくださったおかげで「記念」と呼べる今の我々がいる。




多くのものを奪い取った「東日本大震災」から時が過ぎていく。
しかし、当然だが、私はまだあの日を「記念日」と呼ぶことはできない。




我々はどんな記憶も「記念」へと変えていける。
終戦という悲しみに満ちた日を、「記念日」に変えることができたように。3月11日もきっと「記念日」に変えられる。
それは今を生きる我々次第なのだろう。




誰もが当たり前のように終戦「記念日」と呼べることは素敵なことなのかもしれない。
あらゆる苦しみを乗り越えて現在を創りあげてきた先人に敬意を表して。