教えるのは損?

「勉強が得意な人は、人に説明することでより賢くなれる。」
前号でそのように書いた。
でもよくこんな質問を受けることがある。
「得意な人は人に勉強を教えてばかりで『損』をしているのでは?」と。
それに対するおもしろい記事を見つけた。


これはアメリカの国立訓練研究所(National Training Laboratories)
によって開発されたとされている「ラーニングピラミッド」という三角形です。
学習の仕方によって、人が10年後どれだけ学習したことを記憶にとどめているかを表したものだ。



この実験結果の基づくと
人の記憶が一番定着するのは
「他人に教えた経験」である。
日本で行われてきた伝統的学習法は上の四つである。
しかし、近年PISAテストなどで上位を占めている国々(フィンランド他)
の学習スタイルを研究すると、下の3つ。
つまり「チーム学習」を学習の根本に取り入れてきていることがわかってきた。


そのように考えると授業の「在り方」は変わってきますよね。
「なぜ学ぶのか?」
それは知識をギュウギュウに詰め込むためではありません。
どんなに詰め込んでも、忘れてしまっては無意味ですよね。
小学校という大切な毎日だからこそ、将来に繋がる力をつけていきたい。
常にそう思っております。
少しずつですが、子ども達の関わりはやわらかくなってきました。
もっともっと伸びる。
そう信じてこれからも声をかけ続けていきたいと思います。