伝え続ける力

「子ども達を自立へと導いていきたい」
これが私の心の根にある考え方です。
では「自立」とはどのように導けばいいものなのでしょうか?
今までずっと考えてきました。
そもそも「自立」とは1人ですべて完璧にやり抜くことではありません。
そんな完璧な人間などこの世に存在しませんよね?
では「自立」ってなんでしょうか?



私は「様々な人と繋がり合いながら、学び続けること」だと考えています。
初めから100点満点の答えなんてあるわけがない。
人はわからないことがあるのが当たり前。
大切なのはわからないことがあったり、うまく考えがまとまらなかったりしたときに
「ねえ。教えて。」「ちょっとここがよくわからないんだ。」
そう言えるかどうかではないでしょうか?


この5日間。ずっと言い続けてきました。
「わからないことは悪いことじゃないんだ。」
「大切なのは『教えて』って言えることなんだ。」
「できなくても修正していけばいいでしょ?」


しかし、この感覚は簡単に身につくものではありません。
では、この「自立」へ向かう力をどのように身につけさせていけばいいのでしょうか?
それは「授業」を変えることです。


私の授業は基本的に、子ども達同士で徹底的に意見を交流し、学び合っていきます。
そしてそこから導き出したものをまとめていく。そんなスタイルです。


この5日間で子ども達の学びは徐々にやわらかくなってきました。
しかし、まだ「堅い」部分が多く見られます。
「堅い」というのは、心が開いていない。
つまり、誰にでも「わからない」と言える安心感が十分に築けていない。ということです。
この「堅さ」を感じて不安になっている子もいるかもしれません。
「話すのが苦手だな。」「何がわからないのかがわからないよ。」


でもきっと大丈夫です。
子ども達にはそれを乗り越える力があります。
私はその力を掘り起こす手伝いがしたい。そう考えています。
子ども達と共に自分自身も成長していきたいと思います。よろしくお願いいたします。