線を引く力

子どもの目線に下りることと、子どもに媚びることは全く違う。


子ども達に媚びる必要はない。
遠慮もいらない。
嬉しいと思ったら「ありがとう」と言えばいい。
カチンときたら「それは失礼だぞ」と言えばいい。
静かに諭すように。


教師の役割は好かれることではない。
好かれる必要なんてない。


一線をしっかり引く。
教師は友達ではない。
友達レベルに落ちた瞬間、教師にしかできないことができなくなる。


自分が教師として子ども達の前に立つ「目的」はなんだ?
それが胸に刻まれていれば何があっても動じることはない。
仲良しになることでその「目的」に近づけるのか?
そんなに浅いものではないだろう。


子ども達に力をつけたい。
本気だからこそ「仲良し」になんてなれない。
心の葛藤を抱えながらも己を貫く。
どんな風に思われてもいい。
己の思いさえぶれなければ子ども達はついてくる。