「先見の明」なんてない。

テレビなどで何かを成し遂げた人の特集をよく見ることがある。
決まって
「あの人はすごいよね〜。きっとあの人は『先見の明』があるのよね〜」
なんていう言葉を聞く。


何かを成し遂げた人の共通点。
それは周りが何を言おうと、己の「目的」向かって信念を貫き続けた人だろう。


「先見の明」がある。
本当にそうだろうか?
将来どうなるかを見据える見識は確かに必要。
しかし、わからない未来をじっと見つめるよりも大切なことがあるのではないか。


それは「成功する未来を選ぶ力」ではない。
「自分の人生に成功をひきずり込む力」だろう。


偉人達は先を見据えられるから成功したのではない。
自分とまっすぐ向かい合い、「成功」をひきずり込んだのだ。


もともと素質がある人を見抜くことなど「先見の明」とは言わない。
素質がある人を起用すれば「成功」するというわけではないのだ。
素質があろうとなかろうと、周りの人を変え、「成功」をひきずり込む力。


成功したあとの「未来」から「過去」を見てみれば、「先見の明」があると言われている人は確かに素質のある人を掘り出しているように見える。
しかし、実はそうではない。
「先見の明」があると言われる人は、素質のある人を掘り出しているのではなく、どんな人も素質のある人に変えてしまうのだ。


結果的に掘り出したように見えるだけ。
「先見の明」なんてない。
どれだけ己を貫けるか?
それだけだ。