子どもを尊敬できますか?パート3

きのう「はっ」と気づいたこと。続編
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/furu-t/20120204
(子どもを尊敬できますか?)




うちの娘は来年度から幼稚園にいく予定である。
ということで幼稚園に行っている子ども達に比べて友達が少ない。
当然友達からもらう刺激が少ない。
「幼稚園に通うようになれば一気に交友関係が広がるだろうね」なんて妻と話していた。



しかし、「本当にそうなのか?」と思う出来事があった。
それは何気ない会話でのこと。


「〇〇ちゃん(娘)み〜んな大好きなんだ〜」
という娘の言葉。
ちょっといじわるして聞いてみる。


「ねえ。みんなってだ〜れ?」


すると娘は答える。
「パパとね。ママとね。〇〇ちゃん(弟)。」



「あ〜やっぱりなあ…。娘の中の「みんな」って3人だけなのか…。早く友達と遊ばせてあげたいな。」
と思った。


娘のもつ「みんな」がすごく狭く感じたのだ。
しかしこのあと娘の口から目から出た言葉はその考えをガラッと変えた。



「パパとね。ママとね。〇〇ちゃん(弟)。」のあとに少し考えて娘が言った言葉。



「あとね。おもちゃさん。あとおふとんさんとカーテンさん。あとね、でんきさんとぉ・・・」


次々に出てくる。
自分は人との繋がりのみをみて「狭い」と感じていた。
しかし、娘が見ている世界はもっと広かったのだ。

我々大人が見ている世界が「広」くて、子どもの見ている世界は「狭」い。
我々はそんな風につい思いがちだ。
しかし本当にそうなのだろうか?
そんな風にふと考えた。
実は子ども達が見ている世界の方がとてつもなく「広い」のではないか?
子ども達は我々大人が見過ごしてしまう何気ないことにも目を向ける。
そしてすべてのものの中に「生」を感じる。


年を取るにつれて、見えなくなっていくもの。
それに気づくことができた時、本気で子どものことを尊敬できるようになるのかもしれない。