あなたの「ゴール」は?

自分が目指すゴールを定める。
これは自分がぶれていないか振り返る一つの指針となる。
どんな時もこのゴールを見据える。すると自分が今取るべき行動が浮かび上がってくる。
自分自身のゴールを定める。
すると周りの人達がどんな道を選ぼうと流されることは少なくなる。
たとえ流されたとしても自分でそれに気づき、修正することができるようになる。



先日、体育の時間に一人の子が私に聞いてきた。
「先生。この前ハードルの時間に渡ったプリントは使いますか?」


この前の体育の時間。飛び方のコツを書いた紙を全員に渡していた。
それを使うかを聞いてきたのだ。


「常に準備しておきなさい。」と私は言った。
その子は教室に戻ったが、何ももたずに戻ってきた。


「先生。みんなあのプリントをもっていないんですけど…」


こんなことがあったので、その日の体育の時間に子ども達にゴールについて語った。



「自分の走りを高める」というゴールが心に刻めていれば自分が取るべき行動は見えてくる。周りの人がプリントをもっていようがもっていまいが、自分の走りを高めるためにベストな選択をする事ができたはずだ。
しかし、多くの人は周りの人達の行動で自分の行動を定めた。
みんながもってきていないから、私ももっていかない。
これはつまり、君達のゴールが「皆に合わせる」「皆と同じことをする」というゴールだということだ。


本来の高いゴールを見失い、知らず知らずのうちにゴールを下げている。
それに気づけているか?
常にゴールを高くもち、それにしたがって自分の行動を定められる人であれ。



子ども達の日常の中から語るべきことを見つけ出す。
そして丁寧に丁寧に伝え続ける。
子ども達を育てるために。何度も何度も語り続ける。