室温34度・・・。窓を開ける?開けない?

学級通信143号より


放射線のことが心配で窓を開けたくない人がいるのもわかるけれどこのまま開けないでいるのは辛いよね。窓のことについてもう一度話し合いをもちたいんだけどどうかな?」


朝のクラス会議。1人の男子が議題を提案した。
最近の教室内の気温は33〜34度ほど。この提案はもっともだ。
扇風機はあるけれどほとんど温風なのだ。


話し合いが始まった。
初めに少しなら開けてもいいと考える人と開けたくない人の人数を数える。


少しなら開けてもいい⇨22人
開けたくない⇨4人



「多数決で決められる問題じゃないよね。」誰かが口を開く。

司会は言った。
「開けたくない人。意見を聞かせて」
開けたくない4人が口を開く。


「開けるのはいいけれど、どのぐらい開けるのか、誰が閉めるのかしっかり決めてほしいな。」
「僕も同じ。そうしてくれるなら開けてもいい。」


そこで話し合いは次のステップへ。
「じゃあどうする?」
「一日でトータル何分ぐらいは窓を開けてもいいかな?」
「全部開ける?少し開ける?」
「誰が開ける?誰が閉める?決めないと開けっ放しになっちゃうよ」……。


様々な論点で話し合いが進んでいく。 私が口をはさむ余地はほぼない。
多くの意見交換の末、ついに議決。



【我がクラスの窓の開け方】
?窓を開ける時間は1日でトータル40分
?開けるのは朝と休み時間5分ずつ
?窓は重ねて真ん中に
?窓あけ係(2人の人の立候補で決まった)が窓をあけて5分タイマーをスタートさせる。
?タイマーが鳴ったら教室にいる人達が協力して窓をしめる。
?給食の時間は開けない。



ほぼ自分達で決めた子ども達。
成長が感じられる話し合いだった。
目には見えない放射線。その中でも子ども達はたくましく育っている。
暑い毎日が続くけれどもあとひとふんばり。


みんなで支え合い、励まし合いながら1学期を終えたい。がんばろう。