「音楽」ってこういうもの

学級通信142号より


朝の歌。みんなの口が重いなぁ。
そんな議題がクラス会議であがったのはひと月ほど前。 子ども達は懸命に考えた。


「どうすれば楽しく一日を始められる時間にできるかなぁ?」
「やらされている歌じゃいい歌とは言えないよね?」
「ねぇどうする??」


そんな中こんな声が。
「決められた曲だけでなく、自分達で歌いたい曲を決めて歌うってどうかな?」
「でも今月の歌も大事だよ。」
「一週間に歌う日を決めたら??」


そんな意見から週に2日は自分達で決めた曲を歌うことなった。
その日のうちに実行委員が決まり、次の日にはCDと曲が準備された。
こういう時の子ども達の勢いってすごい。


実行委員の子ども達が準備した曲。それはコブクロの 

「Fragile mind 」

歌詞も曲もうちのクラスの目的にぴったり。心に沁みる曲。


今日の朝も流れる「Fragile mind」
しかし、今日はハプニングが。


2番が始まり曲の1番素敵な所にさしかかった時、CDの音が飛び緊急停止。
みんな残念な顔。
再度スタートするも音飛びはおさまらない。誰もがあきらめかけたその時。


輪になったクラスの一部からアカペラの歌い声が…。
その歌声は徐々に広がり輪を描いた。なんとも言えない素敵な空間。子ども達の柔らかい表情。響き渡るハーモニー。
歌い終わった子ども達。すごく良い笑顔。終わった後話した。
「素敵だったね。これが音楽だね」


何気ない日常のひとコマ。そこに子ども達の創り上げた成長をみた。