話すとほっとする

学級通信より


【保護者の皆様へ】
たびたび襲う余震。そして原発事故。空を舞う放射能
現在、福島県は世界中から注目される土地となってしましました。
私も幼い子をもつ身。
保護者の方々が抱く不安感は私自身ひしひしと感じております。


新学期が始まって以来、クラスの子ども達と毎朝サークルになって話し合いを行っています。



今何が不安?
大きな余震が起きたらみんなはどうする?
その時先生がいなかったら?
どこから逃げればいいかな?
どうして津波って起きるの?
震源地って何?
放射能ってどうやって防ぐの?
今私達がしなければならないことって?・・・。




今回の災害・事故は私にとっても子ども達にとっても初めての経験。
そのため、不安も希望もお互いに共有し、話を聞き合い、支え合いながら毎日を送っています。
先日は子ども達と地震が起きた時にどう命を守るか?
全員で意見を共有し、ポスターを作成し、校内至る所に貼りました。


子ども達は不安を抱えながらも前向きに学校生活を送っております。
そして、それは私にも大きな力をくれます。


子ども達は言いました。
「なんか、話をするとほっとする。」
それを聞いて、子ども達に言いました。
「これが集団の力だね。学校でしかできないこと。」


保護者の方々も毎日学校に送り出すことに多くの不安を抱えていることでしょう。
しかし、子ども達の言葉通り「話すとほっとする」のかもしれません。
1人で悩み苦しむより、人と繋がり、話し合い、多くの意見を得ることで、状況は見えてくるのではないでしょうか。
もし、学校のことで何か不安なこと、それ以外でも悩みなどがあったらぜひご相談ください。
私では役不足なのは重々承知しております。しかし、それが何かに繋がるかもしれません。
話し合いをもちたいのなら教室はいつでも開放いたします。
学校は子どもと子どもを繋ぐと同時に、大人達も繋ぐ場であるべきだと思います。
私自身手探りです。
しかし、子ども達は私の大切な未来への種でもあります。
何かありましたら、遠慮なくお声かけください。
今後ともよろしくお願いいたします。