学びで未来を照らす

学級通信より


【歴史の授業開きで話したこと】


歴史を学ぶ意味ってなんだろう?
それは、過去の人々の「喜び」「苦しみ」「痛み」「知恵」を知り、
それを自分たちの生活に生かすこと。


例えば、放射能。マスクをしよう。帽子をかぶろう。放射能って何?・・・。
今私達が放射能に対するいろんな知識をもっているのはなぜ?
それは過去に2つの大きな事故があり、
それによって苦しんだ多くの人々がいたから。わかる?


チェルノブイリ・スリーマイル」


そうだよね。
チェルノブイリの事故の起きた朝、市民はその危険を知らされず、普通に生活をしていたそうだよ。しかし、その後健康に影響が出始める子ども達が出てきた。その苦しみが今の私達につながっているんだね。


みんなは今日縄文時代を学ぶよね。みんなは縄文時代の人はレベルが低かったと思っていないかな?
じゃあ、もしみんなが電気もガスも水道も・・・。な〜んにもない世界に放り込まれたら生きていけるかな?そう考えると縄文時代の人ってすごい「知恵」をもっていたってことだよね。


みんなは歴史を学ぶんじゃない。学び取らなきゃいけないんだ。学び取った知識を生かしてそれを現代に生かさなければならないんだ。教科書に書いてある歴史は最低限の歴史。当然これは最低でも押さえなければいけない。でもこの教科書には書かれない、数多くの人々がいる。


だから「教科書を学ぶ」のではない。「教科書で学ぶ」んだ。
今みんなががんばることは「未来へつながる勉強をする」ただそれだけ。自分の意見に誰もが耳を貸してくれる大人になってほしい。そのために学ぶんだ。


誰もがうなずく意見を書けるようになりたくないか?
誰もが感銘する話をできるようになりたくはないか?
マイクロ、ミリ。単位も理解できなくて人を守れると思うか?
歴史の中から解決の糸口を見つけだす人になりたくはないか?


歴史に限らない。すべての勉強は未来へとつながっている。
さあ、やってやろうぜ!