理想と現実

我々は日々、子ども達の目の前で実践を重ねています。


「彼らをどのように成長させていきたいのか?」
「彼らのために何をしてあげられるのか?」


悩み、苦しみ、もがきます。
だけど、めちゃくちゃ楽しい。
教育現場には最前線だからこその喜び、憂いに満ちています。
これは最前線にいる教師の誰もがわかる感覚でしょう。



最前線だからこそわかることがある。
最前線にしかわからないことがある。



確かに「理論」でおされれば我々は穴だらけです。
私達の毎日は常に予想不可能な出来事の連続。
その時の子ども達の状況に応じて判断し、動かなければならない。
いつもベストな状態で授業をすることは不可能。
完璧にはほど遠いでしょう。


しかし、それが現場の現実。
我々教師には、その現実を打ち破る力はありません。
だからこそ、日々理想と現実のはざまで揺れ動きます。
そして、理想と現実の折り合いをつけながら、日々ベストを目指し続けます。


その「ベスト」が甘い時ももちろんあります。
そんな自分を戒めるために、我々は「理論」に立ち戻らねばなりません。



「理論」「現場の声」
これらは子ども達をよりよく成長させていくためになくてはならないもの。
どちらか1つでは、なに1つ前進することはありません。


「一方通行」の議論ではなく、「双方向」の議論へ。
理想と現実の折り合いをつけた話し合いができることを願っています。