わかっているから難しい。見えているから苦しい。

私の専門教科は国語です。
中学校に勤めている時はずっと国語を教えてきました。(当たり前のことですが…)


どうやったら楽しい授業ができるのか?
どんな課題設定をしたら子ども達はのってくるのか?
導入は?学習形態は?まとめ方は???


朝から晩まで国語のことを考えて過ごした毎日。
たくさんの本を読み、専門性を磨いてきたなと思います。


昨年の4月、小学校へ異動しました。
その時、唯一安心して教えられる教科は国語でした。
しかし、今は胸をはって言えます。


「国語が一番苦手です!」


それはなぜか?
今までの知識・経験がジャマをするからです。


こうやった方がうまくいく。
こうやらないとだめだ。
自分の心のどこかで、子ども達をコントロールしてしまう。
そして、そんな自分にふと気づいてしまうのです。


わかっているからこそ難しい。
ポーンと子ども達に離してしまうほうがいいのに。
でも、なかなか離せない自分に気づきます。


一流の教師は「すべてを知り尽くしたうえで語らない」
まだまだ二流です。