覚悟
14日の金曜日。
埼玉の岩瀬さん、伊垣さん、中川さんが1日授業参観に来てくださいました。
tontanさんと私の教室をいったりきたりしながらの情報交換。
今回の出会いで私の頭の中はフル回転。
tontanさんのブログにも書いてあったように、すばらしい時間を過ごすことができた。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/tontan2/20110115
私達大人が、今の子ども達、そして未来の子ども達へ向けて何をすべきなのか?
わかっているようで、うまく説明できない自分がいた。
しかし、今回の出会いで私の頭の中で形にすることができなかったことが見えてきた。
子ども達が楽しみながら学び続けられる環境を、どうすれば創り出せるか?
これは難しい。
こういうクラスを創るためには魂が必要になる。テクニックでは創り出せない。
うまくいかない時ももちろんある。
では、このような環境をうまく創り出せない時、私達教師はどうしていたか?
もちろんうまくいっている人に相談するだろう。
しかし、相談しても悩みが解決しないことは多い。
なぜか??
それは「知らず知らずのうちに情報にフィルターがかかっている」からである。
A:楽しみながら、学び続けられる環境で過ごす子ども達
↓
B:楽しみながら学び続ける子ども達のクラスの担任
↓
C:うまくいかなくて悩むクラスの担任
↓
D:うまくいかなくて悩んでいるクラスの子ども
このように
クラスの子ども達の様子を伝えるのに担任がフィルターになっているのである。
伝言ゲームをしているようなものだ。
「Bの担任」と「Cの担任」というフィルターは必要なのか?
「Aの子ども達」に「Dの子ども達」が直接聞いたほうが効果的ではないだろうか?
私とtontan先生のように、同じ学校であれば子ども達同士がいつでもつながりをもてる。
しかしほとんどの学校ではそのような状況ではない。
「Dの子ども達」は「Aの子ども達」とつながる術をもたない。
そして教師もクラスも腐っていく。
tontan先生はブログでこのように言っている。
>実は教室の「子どもたち」は「stand-alone」なのです。
隣のクラスがどんな授業をしているか、何をしているかさえ知りません。
これが今の「フレーム」です。
まさにそのとおりだ。
子ども達は「stand-alone」
うまくいかなくても相談することすらできない。
では、どんなに離れた所にいても「Dの子ども達」と「Aの子ども達」がつながれる状況が創れたらどうなる??
今の教育界に巣食う数々の問題は解決に向けて一気に加速し始めるだろう。
大人達の知恵ではなく、子ども達の知恵によってだ。
「教室と教室をつなげる」
これが我々が未来へ向けて踏み出さなければならない一歩だ。
先日の話し合いの中で、これが夢物語ではないという感覚を覚えた。
しかし、大きな変革には当然大きな反発も予想される。
未来の子ども達に向けて、大人達がすべきこと。
われわれの覚悟が試される。