再会

私が、担任として初めて卒業生を出したのは5年前。
その時の生徒から、去年の暮れにメールをもらった。


1月9日の成人式後に行われる同窓会のお誘いだ。


彼らに出会ったのは私が初任者の時。
22〜25歳の3年間を持ち上がりで担任させていただいた。
だから、彼らは私にとっては、「先生」と「生徒」という感じではない。
何か距離感が違うのだ。
うまく言葉で表現できないのだが、特別な存在。


メールをもらった時、正直出席するかどうか、かなり迷った。
あの頃の自分は、毎日迷ってばかり。(今でもそうだが…)
自信なんてものは全然なくて、ただがむしゃらに突っ走るだけだった。
彼らにあったら、あの時の自分が目の前によみがえる。
教員になりたてだったあの頃の自分に出会うのが照れくさかったのだ。


いくかどうか迷ったけれど、彼らに会いたい気持ちが心の中で勝った。
そこで、あの時一緒に学年を組んだ5人の先生方に声をかけ、
成人式と同窓会に5人で参加することになった。


再会した彼らはもう立派な大人だった。
顔が全然ちがくなっていてびっくりする子もいれば、
全然変わらなくてなんかほっとする子もいた。
でも、どの子と話しても、あった瞬間に時間が5年前に戻る。
楽しい時間を過ごすことができた。


「先生〜!来てくれたんですか〜!今こんな仕事やってるんですよ〜」
なんて、近況を楽しそうに報告してくれたり、
「今だから暴露しますけど〜!実はあの時…。」
なんて、カミングアウトまで!


みんな卒業してから5年間、
いろいろなことで悩み、苦しみながら1歩1歩歩み続けてきたのだな。
なんて、思って胸がいっぱいになってしまった。


嬉しいことに彼らの中に5、6人ほど教員を目指している子がいた。
「来年は教育実習なんですよ…。ドキドキです…。」
なんて話題で盛り上がった。
話の流れで、今自分が小学校にいることを告げ、
今のクラスの子ども達が『学び合い』で成長していることも紹介した。
授業参観はいつでもオッケーだということを話したら、
「行きたいです!!」と興味をもってくれた様子。嬉しいなぁ…。


教員を目指す昔のクラスの子と、今のクラスの子どもが意見交換するなんて。
想像しただけで、喜びがこみ上げてくる。
ぜひ実現したい。


やっぱり「若さ」とはすばらしい。
みんなキラキラ輝いていた。
昨日は未来ある若者達とたくさん話ができて、たくさんのパワーをわけてもらった。


でも、私も負けられん!
次に彼らに会った時にもっと輝いていられるように、自分を磨いていかないと!


明日から3学期!
目標をしっかり見据え、1歩1歩着実に歩んでいこう。