一段階うえの話し合い

学級通信118号より↓↓


《本日のクラス会議の議題》


いいクラスにしたいです。おさそいです。
いつも帰る時に、教室がきたないので私達がそうじをしているので、
「そうじ係」みたいなものをつくろうと思うのですが、入ってみませんか?


司会者の声
「じゃあ、その係に入る入らないは別として、
 そういう係があったほうがいいと思うか聞きます。
 そうじ係みたいなものがあったほうがいいと思う人は立って下さい。」


ザッ!!23人の人が立つ。(ちなみに出席者は26人)
「じゃあ、3人の人に意見を聞いてみようよ」
という声で、反対派の3人が口を開く。


「係の人にまかせるんじゃなくて、
 いつも帰りの会の前に拾っているゴミの数を変えればいいと思います。
 いつもゴミ3つを拾っている所を5つとかにして増やせばいいのでは?」

「この教室はみんなの教室なんだから、
 係の人だけがそうじするのはおかしいと思います。
 みんながよごしたんだから、みんなでそうじをすればいいと思う。
 そのほうが時間も早く終わるし。」



みんな「う〜ん、なるほど・・・」という表情。


「じゃあみんながやるか、係がやるかで意見を聞かせて下さい。
 みんなでやったほうがいいと思う人?」


今度は24人の人が立つ。一気に人数が逆転。


残念ながらここでタイムオーバー。
みんなでどうやるかは、月曜の話し合いにもちこし。


最後に私からの話。


「今日の話し合いはすごくレベルが高かったね。びっくりしたよ。
 議題のレベルも高い。
 教室が汚いからどうにかしませんか?っていう議題じゃなくて、
 私達が係をつくってやりたいのですが、一緒にやりませんか?
 という議題だったよね。
 だれかになんとかしてもらおうっていう気持ちじゃない議題。
 これってすごいと思わない?
 しかも、その後のみんなの話し合いもすごかった。
 それは、係がやるんじゃなくてみんなでやろうぜっ!っていうクラスの雰囲気。
 お互いがだれかに頼ろうとするんじゃなくて、
 自分がやろうって思えるってすてきだよね。
 すごくレベルの高い話し合いでした。聞いていてすごくおもしろかったよ!」


それにしてもここまで質の高い話し合いができるようになるとは・・・。
クラス会議を始めたころには想像もできませんでした。
何度も失敗をしながら成長を続ける「絆の輪」
今後も楽しみです。