教師の役割

http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20101209/1291901307
を拝読して。

>私は人の多様性を知っています。だから、一つの方法の限界を知っています。
 『学び合い』だって同じです。これこれの『学び合い』の方法が優れている、
 と言ったら、同じです。



人の多様性。
確かにその通りだなと思う。
すべての子どもに通じるただ1つの方法なんてありえない。
 

こども(達)に有効な方法はなにか。その答えを知っているのは子ども達だけ。


『学び合い』はこうであるべきだ!
こんなやりかたでやれば絶対『学び合い』は成立する。
うちの学校の『学び合い』は〜。


人の多様性を理解できていれば、上のような言葉は絶対に生まれることはないはず。
子ども達を手のひらにのせて、「学び合わせ」を行っているだけだと思う。


どんなにいい方法でも、目の前の子ども達が求めなければ意味がない。

教師の役割とはなにか?
「こうしなさい!」「こうあるべきだ!」と答えを教えることではない。


どのようにしたら、みんなが楽しく、そして前向きに学習できるかを常に語ること。
そして日々、子ども(達)が何を求めているかに耳を傾けること。

この2つだと思う。
私達だって1日の中で、やる気まんまんの時があれば、
なんかやる気が出ない時もある。
子ども達だって同じ。


その時その時、子ども達が何を求めているか、真摯に耳を傾ける。
教師がその思いを大切にして行動するならば
教師がいつも同じ行動をとることはまずありえない。


子ども(達)がもっている形になっていない答えを共に考えながら形にする。
そして子ども(達)に任せる。

これが教師の役目だと思う。


教員の仕事は『学び合い』を成立させることではない。
教員の仕事は
子ども達が充実した学校生活を送ることができる環境を整えることだ。


子どもを型にはめてはいけない。
常々そう考えている。