「やらされる学習」から「自ら学ぶ学習」へ
学級通信105号より↓↓
教育相談でこんな質問が出た。
「予習の大切さはもちろんわかっていますが、復習することも大切だと思うんです。
復習をするためにプリントなどの宿題を出してくれないのですか?」
うちのクラスの宿題は、基本的に「予習」をすることである。
授業でやり残した課題などの宿題は出すことがあるが、
それ以外に宿題プリントは出していない。
教育相談で、宿題について多くの保護者の方から質問を受けた。
話を聞くと、
宿題が出ないことへ不安を抱いている保護者の方が数多くいることがわかった。
確かにそうだ。予習と聞いてもいまいちピンとこないものである。
宿題を予習に切り替えた理由をしっかり伝えていなかったことを実感…。またまた反省。
1学期は自主学習ノートを見開き1ページ、毎日まとめさせて、提出させていた。
しかし、2学期からそれはやめた。
なぜならば、家庭学習が「やらされている学習」になっていることに気づいたからだ。
漢字の学習で「へん」だけ1行書いた後、
「つくり」を書き足す練習をしている人がいることを聞いた。
何を学習していいかわからず、絵だけ書いて提出する人もいた。
でかでかと大きな字で書かれた、埋めただけのノートもあった。
これらはすべて「やらされている学習」である。
そんな家庭学習には意味がない。死んだ学習である。
「やらされている学習」から「自ら学ぶ学習」へ変えるためにはどうすればいいのか?
思考錯誤の果てに、たどりついたのが「予習」である。
予習ならば、学習したことを次の日にすぐに活用することができる。
しかし、どんなに熱く「予習」について語っても保護者の方々の不安はぬぐえない。
そこで考えた。
保護者の方が不安なら、その声に耳を傾けなければならない。
しかし、それと同時に自分の考えも大切にしなければならない。
では、どうする?
そこでひらめいた!
「予習以外の宿題を、自分で決めればいいじゃないか!?」
私の計画はこうだ。
教室にたくさんの練習問題を印刷しておいておく。
子ども達は、その中から、自分のやれる量を考えてもっていくのだ。
「この問題、苦手だからもっていこ〜♪」
「今日は時間があるから、いっぱいもっていこ〜♪」
みんなが同じプリントを宿題としてもらって学習するのではなく、
一人ひとりが自分の放課後を思い描いて宿題を決める。
保護者の方々の言葉かけも変わるだろう。
「今日は宿題プリント出てないの?」ではなく
「今日は何の宿題をもってきたの?」という風に。
一人ひとりが自分の状況に合わせて宿題を選択できるって素敵ですよね?
・・・ということで
今週中にいろいろなプリントを印刷して、教室に置いていこうと思います。
目指すは、「自ら学ぶ 予習・復習」です!