で、きみはどうしようと思っているの?

学級通信85号より↓↓


「話はわかったよ。それで、君はどうしたいの?」


私のもとには毎日、たくさんの疑問、相談が寄せられる。

「先生!ものがなくなりました。」
「先生!○○くんにたたかれました。」
「先生!教科書忘れました。」
「先生!『ねりけし』って作っていいんですか?(笑)」


どんな問題でも、私の第一声は変わらない。
「君はどうしたいの?」「君はどう思うの?」である。


先生がなんとかしてくれると思っている人はここでフリーズする。


しかし、最近は、自分で自分の考えを述べられる人が増えてきた気がする。

ある日の会話・・・。


Aさん
「先生・・・。○○くんにたたかれました・・・。」

「そうか・・・。で、君はどうしてほしいの?」
Aさん
「やめてほしいんです。」 
私 
「どうすればやめてもらえるかな?」
Aさん
「う〜ん・・・(しばし沈黙)『わたしメッセージ』でいやだって伝えてみる?かな?」

「なるほど、でもさ、それでもだめだったら?」
Aさん
「う〜ん・・・(またまた沈黙)あっ!だれかに『おたすけマン』をお願いしようかな?」

「それでもだめだったら?」
Aさん
「『絆の輪』議題に出してみます。」

「そうか、じゃあ、それでがんばってみて、どうしてもダメだったらまた相談してね!」
Aさん
「は〜い!!」


しばらくたってから、「どうだった?」と声をかけてみると、問題がすっかり解決していることが多い。
「子ども達には、自分で問題を解決する強さがあるんだな・・・」といつも感心させられる。

「問題をだれかに解決してもらう」のではなく、


「どんな問題でも、自分で解決していくぞ!」と思える強い人に育ってほしい。
そう願う今日このごろです。