『学び合い』と「グループ学習」の違い?

学級通信97号より↓↓


今、国語では「わらぐつの中の神様」を学習している。

今日の課題は2つ。
 「おみつさんの人柄」を読みとる
 「若い大工さんの考え方、心の動き」をよみとる



「じゃあ、この時間の終わりには、
 この2つの課題がまとまるようにしてください。どうぞ」
いつもどおり始めたものの、どうも動きが悪い。

話し合ってはいる。でもキレのある作品が生まれそうな雰囲気ではない。

そこでみんなに語る。



「みんなはこのクラスで半年以上も過ごしているんでしょ。
じゃあ、このクラスの中でだれが文章が上手かわかっているはずでしょ?
だれがおもしろい発想をもっているかわかっているはずでしょ?
なぜ、そういう人のテクニックや考え方を盗みにいかないの?
ずっと同じ所に座って、いつも決まった人と話して、
わかった気になって文章を書いている人がたくさんいるけど
それは全力の『学び合い』ではないと思うな。
ほんの少しの人としか情報交換をしていないのに、『できました』なんて、
ほとんどまとまっていない文章を提出するなんておかしいと思うよ。
もう少し考えて学習を進めてごらん。どうぞ。」



動きが変わる教室。
「ねえねえ、ちょっと教えて?」
「その理由はどこに書いてあるの?」
「こういう考え方もあるんじゃない?」

様々な意見が交流する。おもしろい意見が数多く飛び出した。



どんな分野でも得意な人、苦手な人がいる。
得意な人はおごってはいけないし、苦手な人はくさってはいけないと思う。
できる人もできない人もお互いが壁をつくってはいけない。目指すは「全員」だ!