価値を心に刻む

「価値を心に刻む」
これは教師にとって最も大切な役割だと考えている。



何が大切なのか?
何を目指すのか?
なぜそれをするのか?



最も根底にあることを何度も語るのだ。




「この子たちはまだ幼い。だからまだそんなことを語るのは早い。」
そのように思う方もいるかもしれない。
確かにその通りかもしれない。
しかし、語ってみなければわからない。
自分はそう考えている。



子どもたちに何度も何度も語りかける。
出会いに当初、子どもたちの心は固く閉じている。
語りは当然入らない。しかし、教師の本気が伝われば、少しずつ心は開き始める。
そこまで、自分を貫けるか?
試されるのは教師の「信念」だけなのだろう。



子どもたちは素直だ。
教師が語ったことを、何度も何度も心の中で反芻する。
戸惑いながら何度も考え、その「価値」が心にストンと落ちた時、
子どもたちは自然にその言葉を口にし始める
その時が「こどもたちの心に刻まれた」時なのだ。



たった一つでもいい。
たとえ孤独になっても、よりどころにしていける言葉をこどもたちの心に刻めるか?
教師である限り、自問していこうと思う。