子どもの何気ない一言って深い!

子ども達がお年玉をゲットしたのでおもちゃ屋さんにいきました。
実は前々から自分が欲しかったものも買いました。買ったもの。それは「どうぶつしょうぎ」です。

私が今回購入したのはこちら!木のかおりがするDX版です(笑)

こんな簡易版もあるようです。


まよったすえにDX版を買いました(笑)


どうぶつしょうぎ」は子どもでも大人でも楽しめる将棋です。進める方向がしっかり書いてあるので、子どもでも簡単に覚えられます。
「持ち駒が4つしかない」「一歩ずつしか進めない」など、本当の将棋と違う所もありますが、王である「ライオン」が取られたら負け。シンプルなゲームです。

それぞれの駒の進み方はこちら。
「ひよこ」
将棋で言うと「歩」の駒。前へ一歩ずつ進める。しかし相手の陣地に入るとニワトリに変化!ななめ後ろ以外すべての方向へ動けるようになる。
「ぞう」
将棋で言うと「角」の駒。斜め方向へ一歩進める。
「きりん」
将棋で言うと「飛車」の駒。たてと横に一歩進める。
「ライオン」
将棋で言うともちろん「王」の駒。すべての方向に一歩ずつ進める。

楽しくて妻と何度もやってしまいました。妻との対戦成績。3戦中1勝2敗(笑)
妻と楽しそうにやっているのを見て、4歳の娘が「やりたい」と言いました。そこで娘と対戦。ルールを教えることから始めたのですが、そこでの娘との対話しているうちに様々なことを考えさせられました。
結論から言うと、大声で泣きまくって勝負にならなかったんです。でもその対話から「子どもって素敵だぁ」と考えさせられました。
前置きが長かったのですが、今日の本題はここからです(笑)


娘のセリフで心に突き刺さったものベスト3.



まずは第3位。
「食べちゃったらかわいそうだよ・・・」




「ライオンを守るためにどの駒を動かす?」我々大人はそう考えています。しかし
娘の中では「ひよこ」「ぞう」「きりん」「ぞう」すべてが大切なのです。だから、一つの駒が取られただけで、「食べられちゃったらかわいそう!!」と大泣き。何かを守るために何かを犠牲にする。そういう感覚がないのですね。みんなお友達。みんな大切にしたい。そんな想いが強いから「どうじたらいいの〜〜!!」と駒が動かせなくなってしまうのです。
「ライオンが上。その他は下。」そういう考えがないのです。当たり前のことながら、子どもって素敵だなぁ。と感じました。



第2位は
「ひよこさんよりライオンさんの方が強いの?」





「あのね、普通ならライオンさんの方がひよこさんより強いって感じるよね?でもね、そんなことはないんだよ。すべての動物さんに強さがあってね、そのすべては違うものなんだよ・・・」
これを娘に説明していくうちに、「個性」や「強さ」について考えてしまいました。それぞれが違った個性をもっている。それが組み合わさるからチームになる。確かに「ひよこ」と「ライオン」の一騎打ちだったらライオンが勝つのは当たり前。でも、チームで戦えばひよこがライオンを倒すことだって可能になる。チームの可能性って無限大だよなぁ。



そして、第1位は
「ひよこさんはどうやったらにわとりさんになれるの?」です。




ひよこさんをにわとりさんにしたくて(俗に言う成金ってやつです)たまらない娘。しかし、ひよこが相手の陣地に入ってにわとりに進化するのはなかなか至難の業なのです。
何度もやっつけられながら、相手の陣地に入り込み、にわとりになった時、にわとりはすごい力をもちます。



一番大切なものだけを見る。それを以外のものを削ぎ落とし、まっすぐに貫く。それが人の成長のために必要不可欠なこと。



この「ひよこ」の生き方って人の生き方にも共通するよなぁ。なんて思いました。
どんなに叩かれても、ただまっすぐ目的に向かって突き進む。それが人を大きく成長させる。ライオンのようにいろんな方向に動けることも確かにすごいこと。でも器用であるからこそ突き抜けられないという事実もあるんじゃないかな?そんなことを考えさせられました。泣かずにどうぶつしょうぎができるようになるのはいつの日やら?
でもできるようになったらなったで、寂しい感じもしますね。